第4話 えっ?大腸がんの症状に似てるけど…

第4話 えっ?大腸がんの症状に似てるけど…

肛門周囲膿瘍と診断され、

その日のうちに切開してもらい

痔ろうという診断を受けたのだが、

膿が排出され、楽になったことで

有頂天になっていた。

医師から、

『痔ろうをそのままにしていても良く

ないから、どこか休み取れるとき

2泊3日で手術して取っちゃおう』

と言われたことも忘れていた。

ちょうどこの頃、ボクは不動産会社を

辞めて、独立して自分で何かをやりたいと

考えていた。

何をやるのか?

何をやりたいのか?

正直、この段階では決まっていなかった。

でも、この時期(11月頃)を逃すと

不動産業界は1月から徐々に忙しくなる。

そのため、ボクは何をやるかというのは

決めていなかったが、11月末日をもって

退職することを告げていた。

いま考えると、31歳という年齢だった

からか、不安というのは無かった。

『何とかなるさ!』

と楽観的に考えていたのである。

そしてボクは自由な身になった。

辞めてからは、とにかく思いっきり

寝よう!

と決めていても、朝7時頃、勝手に

目が覚める。

今までのクセだろう。。。

『あっ、起きなきゃ!』

というのが1週間くらい続いた。

2週目に入り、ようやく昼の12時

くらいまで寝るようになったのだが、

人間おもしろいもので、昼間みんなが

仕事していると、急に不安になるものだ。

『自分だけブラブラしてていいのか?』

と。。。

そこで、ボクは事業をするために

動き出した。

動いていると、ボクと同じような

志を持った友人がいた。

ボクらは意気投合し、事業をやっていこう

ということになった。

気づけば年が明けて1月になっていた。

この頃、トイレの回数は1日3回だった

ものが1日5回くらいの回数に増えていた。

さらに血便が出るようにもなっていた。

しかし、事業をやることで頭がいっぱい

だったからか、回数が増えたことを

あまり気にすることがなかった。

しかし、、、

ある時、明らかに身体がおかしいぞ。と

思える出来事が自分の身におきた。

歩いているだけなのに、目の前が

一瞬暗くなる。

『えっ?なんだ今の?』

一瞬で終わるのだが、またしばらくすると

目の前がバッと暗くなる。

この時は良くわかっていなかったが、

貧血気味で立ち眩みが起きていたのだ。

そんなことも知らないボクは、

異変が起きているにもかかわらず

放置していた。

そんなある日のこと、、、

ボクは、たまたまつけていたテレビから

『今日は、難病と闘い、絶食しながら

好きな音楽をやっている二人を紹介

します。絶食ブラザーズのお二人です』

『お二人はクローン病という病気で

絶食されていて…』

と言ったような内容がテレビから

流れていた。

ボクは自宅で仕事をしながらだったので、

じっくりは見ていないのだが、

鼻チューをしてエレンタールをやっている

シーンは何となく覚えていた。

『世の中に食べれない病気なんて

あるんだー』

とまったく他人事のようにテレビを

見ていた。

相変わらず1日5回のトイレで下痢。

そして1日に何回かの立ち眩み。。。

そんな日を過ごしていたある日のこと。

またテレビをつけながら仕事をしていた。

そのテレビからは、ある女優さんが

大腸がんになり、完治したという内容の

番組で、女優さんがインタビューを

受けていた。

『毎日、下痢をしていて血便が出て、

体重は減っていき、なんだか熱っぽく

て立ち眩みがする。

でも痛くもないからそのまましばらく

放っておいたんだけど、あるとき検査

したら大腸がんて言われて…』

ボクは一気に青ざめた。

自分がいま起きている症状と

まったく同じだったからだ。

体重は62kgあったのに55kg。

1日5回トイレで毎回下痢。

毎度ではないが、何回か血便だ。

身体はだるくて熱っぽい。

立ち眩みもする。

『えっ、、、オレまったく同じ症状…』

『オレ大腸がんなのか…?』

そのテレビ番組をきっかけに

急にそわそわしだした。

自分は病気なのか?

知りたいけど検査は嫌だな。

なんかいい方法ないだろうか。。。

そんな時、血液検査でガンかどうか

調べることができるという情報が

耳に入った。

ボクは次の日、近くの内科医院へ

行くことにした。

医師「どうされましたか?」

ボク「あのー、血液検査でガンかどうか

調べることができるって聞いて

調べてみたいなと思ってるんです。」

医師「はい、確かに調べることできますけど

気になることでもあるんですか」

ボク「えー、ちょっと下痢とか続いたり

してて、大腸がんだったら嫌だなと

思って調べたいんです」

医師「それじゃ一応、血圧と体温も測って

おきましょうか」

医師「血圧は少し低いくらいで問題は

ないですけど、熱は37度5分で

微熱ですね」

ボク「あっ、やっぱり熱ありますか…

なんかちょっとダルいなとは

思っていたのですが。。。」

医師「症状からいっても風邪とかでは

なさそうですしね。

まず血液検査してみましょうか。

結果は3日後には出てますので、

その頃また来てください」

3日も待たなければいけないのか…。

でも仕方ない。

3日経った頃また来よう。

ボクは内科医院を後にした。

ーつづくー

ヒロ田

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