第24話 絶食解禁2日目~味がわかってきた

第24話 絶食解禁2日目~味がわかってきた

2年ぶりの食事はお粥と具なしの味噌汁。

食べれるというのはありがたいことだ。

しかし、絶食2年という期間を経て

久々に口にしたお粥は【砂を食べてる】

という表現が適切だろう。

口の中に異物が入ってる感じだ。

さらに、噛むという行為を長期間して

いなかったせいか顎が疲れ、食べるのが

大変。

正直、2年ぶりの食事はとてもじゃないが

美味しいと思えないものだった。

ただ、『クローン病は食べれない病気』と

言われたボクだったが、体調が良くなれば

食べていくことができるんだと知ることが

できたのは大きな収穫だった。

もちろん、いろんな情報(本やネット、

ブログetc)から食べている人がいることも

知っていたし、食べれるということも

知っていた。

しかし、長期にわたり絶食していたため

自分は食べれるようになるのか?という

不安な気持ちも強くなっていたので、

食べれることを知れたのは嬉しい

出来事だ。

ボクは、クローン病になる前まで

食に欲求というのが無かった。

無かったというより、お腹が空くと

食べるのが当たり前。

食べれないということを考えたことが

なければ、野菜中心にして…なども

考えたことがない。

お腹がいっぱいになれば何でも良かった。

いわゆるグルメな人ではなかったのだ。

思えばボクがクローン病と診断される

1年くらい前のこと。

テレビのローカル番組で、クローン病の

ことをやっていた。

もちろんこの時クローン病のことも

知らなければ、その番組を観るために

テレビをつけていたわけではない。

たまたまテレビをつけていたら、

クローン病を取り上げていたのだ。

二人の兄弟がクローン病で、絶食しながら

音楽活動をやっている。というような

内容の番組だった。

このとき、まさか自分がクローン病と

診断されると思っていない。

『世の中に食べれない病気なんか

あるんだー』

と他人事にテレビを見ていた。

そのボクが1年後にクローン病と診断され、

絶食生活をすることになる。

体調が凄く悪かった時に『今日から絶食』

と言われても、すんなり受け入れることが

できた。

ところが体調が良くなってくると、お腹が

空いてくる。

『食べれないのだ』と自分に言い聞かせ、

絶食を続けて1年くらい経つと、

食べなくても良い楽しみを持つというのか、

食べることへの執着をボクの場合は仕事に

移行していたのかもしれない。

絶食期間2年になって医師から『少しずつ

食べていってみようか』と言われた時も、

『絶食に慣れてきていて食べるのが怖い

感じもするので食べなくてもいいですよ』

と言っていた自分がいる。

『食べたい!』という気持ちよりも

トイレの回数が1日2~3回で

普通に快適な生活ができていた。

食べれないというだけで…。

そのため、その生活を維持したかったと

いう気持ちが強かった。

ただ、この先もずっと腸を動かして

いかないと腸も機能しなくなって

いくから、適度に動かしたほうが良いと

いうことで、お粥からスタートさせた

という感じだ。

絶食解禁2日目以降、毎日1回の食事。

ボクは夜に時間が取れるので、仕事から

帰ってきてお粥と具なしの味噌汁という

ボクの中での定番のご飯とエレンタールは

2,400kcalを続けた。

2日目に食べたお粥は、1日目の時より

砂を食べてる感覚は無くなった。

何となく違和感はあるが、1日目とは

全然違う。

さらに味もわかるようになってきた。

1日目は味がいまいちわからなかったが、

2日目はご飯の味が少しわかってきた。

夜にご飯とエレンタールなので、

夜はそれなりに満足する。

しかし昼間はどうしてもお腹が空いてくる。

その時は、飴が登場してくるわけだが、

その飴も本当に空腹感を感じるときに

舐める程度。

いつものタバコとコーヒー。

そこに新しいものが仲間入り。

昆布茶だ。

この昆布茶と梅昆布茶は、空腹を満たして

くれていた。

飴のような甘いものばかりだと飽きてくる。

そこで塩味のある昆布茶は最高だ。

昼間は、昆布茶、梅昆布茶、たまに飴。

そしてタバコを吸い、コーヒーを飲む。

日中はこんな感じの毎日。

ボクが気にしていた体調、トイレの

回数だが、おかげさまで絶食している

時と変わらず1日2~3回のままで、

体調も絶食している時と同じ状態だ。

こんな毎日をしばらく送ることになる。

ーつづくー

ヒロ田

スポンサーリンク
ヒロ田レクタングル(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
ヒロ田レクタングル(大)