第78話 5人の看護師さんに見守られエレンタール開始

第78話 5人の看護師さんに見守られエレンタール開始

小腸MRI検査で、狭窄が見つかり、次の治療

(バルーン拡張術)のため絶食が必要となっ

た。

食べれないのは少し淋しい気もするが、どう

せ絶食なら、エレンタールではなく点滴にし

たほうが良いかなと思った。

というのもお腹の張りが気になっていたし、

大腸をこの機会に休ませたいと考えたからだ。

ポートもあるし入院中は高カロリー点滴でど

うかとIBD専門医師(以下IBD医師)に伝え

た。

ただ、IBD医師からの回答はエレンタールが

良いということだった。

理由は、「点滴だけにしていると、腸の動き

が悪くなってくる。

ヒロ田さんの場合、いま狭窄になってる手前

の袋状になったところに溜まっているものが

出なくなる。

それであれば、エレンタールで腸を動かしな

がら溜まっているものを出してキレイにして

いったほうが良い。

下痢を気にしているのであれば、1時間に20

mlから始めてもいいので、24時間かけて栄養

取るようにしていきましょう。

それをやって、あとレミケードかヒュミラをす

れば一週間から十日くらいで腸の炎症は落ち着

くので、そうすると大腸のバルーン拡張術もで

きるようになるから」

という理由だった。

とりあえず早いとこ退院できるようにしな

きゃいけないし、狭窄になっている箇所は

広げたい。

そして何より袋状に膨らんでる腸が気になる。

狭窄を無くして通りを良くしなければ…。

こうしてエレンタールをスタートすることに

なったのである。

今まで行ってた病院から違う病院に変えたの

で、エレンタールを投与するためのポンプ

(機械)も新しいものになった。

この病院ではエレンタールのポンプ(機械)

を使うのはボクが第一号のようだ。

そのためか看護師さんも数人集まってくる。

クローン病の治療も医師はベテランだけれど、

看護師さんは、クローン病の治療を見たこと

が無い人も多いと言っていた。

ポンプ(機械)の使い方も、メーカーの人が

来て講習を受けた程度で、実際に使用する所

を見るのは初めてとのことで見学に来た。

新しい機械、それに鼻から入れるチューブを

3種類くらい。

エレンタールを始めるための道具が集まって

きた。

何だか数人に囲まれて変な気分だが…。

すべての道具が準備され、IBD医師、そして

看護師さん5名に見られながら、ボクはチュ

ーブを鼻へスルスルと入れていく。

「慣れてますねー」

看護師さんどうしで話をしている。

そりゃそうだ、もうエレンタールをやって

13年目(2014年当時)に入っている。

確かにエレンタールをやってない期間もある

けれど、鼻に入れる感覚は忘れていない。

鼻にチューブをセットし、エレンタールを溶

いてスタートするところも一緒にやった。

こうしてボクは絶食してエレンタール生活に

突入した。

病院食を食べたのは、結局4食だ。

エレンタールを24時間やったとしても、始め

のうちは下痢に極力ならないよう1時間あた

り20mlでやっていくことになったから1日の

カロリーは480kcalしか摂取できない。

そのため、点滴も4本出ている。

と言っても4本の点滴で300kcalしか取れない

けれど…。

あとは抗生剤の点滴が1日に2本だ。

まぁ、とりあえず入院してるんだし、ほとん

ど動かないんだからカロリーが少なくても良

いか…。

絶食が始まると飴が必要になる。

ボクは、病院内にあるコンビニで飴を2袋、

そして100%ジュース(200ml)を3本購入

した。

どうしても絶食すると口寂しくなる。

あと空腹感が出てきたときにも甘い飴は最高

だ。

こうして入院2日目の夜からボクの絶食生活

が始まったのである。

翌日は土曜日で、検査などやることがほとん

どない。

4人部屋だけど、ボクともう1人しかいない。

そのもう1人の人も午前中で退院した。

ボクは4人部屋なのに1人部屋になった。

今まで個室での入院生活がほとんどだったか

ら、1人だと何となく落ち着く。

体調はと言うと、エレンタールをスタートし

たからか、下痢止めの薬を止めたからかわか

らないけれど、トイレの回数が一気に増えた。

1日15回は行っている。

そういったことも1人だと気を遣わなくても

いい。

1日15回もトイレに行くと、周りが寝ている

時にもトイレで何度か起きる必要があるので、

どうしても気を遣っていた。

それが無いのは気が楽だ。

翌日は日曜日だからおそらく入院してくる人

はいないと思われる。

明日までは1人部屋状態が続くだろう。

絶食がスタートしたから食べる楽しみは無く

なった。

しばらくはテレビの料理番組とお友達になり

そうだ。

テレビの料理番組は絶食中に見ると癒される。

『食べれるようになったらコレ食べよう』

『コレは美味しそうだな』

そんなことを思いながら見る。

食べれるようになった時の目標ができるから

絶食中の料理番組がボクは好きなのだ。

食べれるようになったら料理番組を見ること

は無いのだけれど…。

それ以外の楽しみはコレといってないが、

本でも読みながらダラダラ過ごす日にしよう

と決めた土曜日だったのである。

ーつづくー

ヒロ田

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