第97話 退院後に久々の床屋そして前向きな行動計画

第97話 退院後に久々の床屋そして前向きな行動計画

2014年5月30日金曜日。

いよいよ退院する日がやってきた。

5月7日から23泊24日の入院だった。

朝の回診は、いつものようにIBD専門の医師

(以下IBD医師)が様子を伺っていく。

24日も入院していると、さすがに荷物もいっ

ぱいだ。

まずは、部屋の周りを整理する。

捨てるもの、持って帰るものと分けていく。

これにエレンタールのセットが来る予定だけ

れど、ボクの自宅に、まだ少し在庫が残って

いるので、次回の受診時にもらうことにした。

とてもじゃないが車が無いと持っていけない

量だ。

ボクは、朝からというか昨日から決めていた

ことがある。

退院して家に帰ったら、真っ先に髪を切りに

行くと…。

そのため前日、床屋さんに予約しておいたの

だ。

相当、髪の毛が伸びた。

伸ばそうと思っていたから、入院していたの

は丁度良かったのかもしれないが…。

帰る準備はできた。

だが請求書ができていないため帰ることが

できない。

できるのを待つしかないのだが、この待って

いる間が何とも落ち着かない。

しばらく待っていると、看護師さんが来た。

「ヒロ田さん、請求書ができたようです」

ボクはすべての荷物を持ち、ナースステーシ

ョンに寄り、挨拶をしてから1Fへ降りた。

久々の外だ。

入院した時は、体調が悪かったせいか、まだ

寒さを感じたのだが、退院日は暑かった。

久々に自宅に帰ってきたボクは、真っ先にシ

ャワーを浴び、床屋さんに行く準備をした。

13時にカットの予約をしている。

久々に車の運転だ。

『やっぱり体調が良いっていいなー』

そう思いながら床屋さんへ…。

床屋さんのオーナーには、カットの予約をし

た時に、入院していたことは伝えている。

そのためか話は入院していたことが多かった

が、他愛無い会話をしながら、約1ヶ月ぶり

に髪を切る。

少し切ってないだけで、ずいぶんの髪の量が

落ちていく。

『あー、やっぱり短くするとスッキリしてい

いなー…』

退院した日は、バタバタと忙しい一日だ。

髪を切りに行った後は、夜に予定を入れてい

る。

入院していた後半からは体調が良くなり、

今後のことを計画した。

やる気に満ちていた。

体調不良の時とはずいぶん違う。

やはり、ボクの場合は痔ろうの悪化が一番

辛いようだ。

膿が溜まることで熱が出て体調不良になる。

それをなくすのは、やはり腸の炎症を抑える

ことなのだろう。

腸の炎症が抑えられると、下痢がしづらくな

る。

下痢の回数が減ると、痔ろうも悪化しない。

反対に、下痢が続くようになると、一気に膿

が溜まり熱が出てくる。

熱っぽいな…と思う前に、膿が溜まってきて

いるのがわかる。

排膿されていれば熱っぽいのは無いのだけれ

ど、切開されてない場所に膿が溜まると、こ

れがまた大変だ。

痛くてたまらない。

それが落ち着くだけで、ずいぶん体調が良く

なる。

今回、約一ヶ月近く入院して体調が回復した。

入院する前とは全然違う。

入院中に絶食して調子が良くなり、やる気が

出てきて、いろんなことを考えた。

昆布茶、梅昆布茶、コーヒーを飲みながら…。

まずは仕事のことだ。

やはり生計を立てていかないといけないから

収入を得なければいけない。

そのために働くわけだけれども、ボクは自営

なので自由と言えば自由なのだが、安定した

収入を得ていくには仕事をしていかないとダ

メだ。

ボクは、時間を上手く使って、ある程度自由

な時間を確保できるように計画を立てた。

ボクの場合は、寝不足になると体調を崩す。

そうならないためには自分の時間をきっちり

持つ必要がある。

7~8時間は寝たいところだ。

いろいろ計画を立てて、ボクはとてもやる気

が出てきた。

『よーし、やってやるぞ!』

退院してから、やるべきことをノートに書き

だした。

後は、それを実行していくだけだ。

クローン病になる前は『多少、体調が悪くて

もやる気さえあれば…』そう考えていた時期

がある。

やる気さえあればどうにかなるんだ!と…。

だが、クローン病になった時、気持ちでは

やる気があっても、すぐにやる気が奪われて

いく。

『ここの片づけをしないと…』と思ってても、

ソファーに座ってるか横になったまま動けな

いでいる。

『もう少し休んでからにしよう…』と最終的

にそうなってしまい、結局は、進めるべきこ

とを進めれなかったりする。

今回も入院一ヶ月前くらいはそんな感じだっ

た。

『何となくダルい…』

この時は熱を測ってはいなかったが、おそら

く今までの経験から37度3分~37度5分とい

う感じだろう。

とにかく動くことが面倒だった。

面倒というか動けないと言ったほうがいいだ

ろうか…。

それでも、このダルいなか約束していた仕事

があったため、昼の時間、そしてたまに夜の

時間も働いた。

だが、この寝不足が良くなかった。

ダルい感じが徐々に寒気へと変わり、トイレ

の回数も急激に増えた。

仕事が終わり、この時ばかりは家に帰って

体温を測ってみた。

38度7分。

『ありゃりゃ、こりゃー寒気するよな…』

ボクは、以前に病院からもらっていた解熱剤

を飲み、それで様子をみた。

もうこうなると、動くだけで疲れてくる。

地下鉄での移動も嫌になるくらいだ。

正直、歩きたくなくなる。

普段から歩くのは嫌なほうだけど、それでも

目標があれば、そこまで普通に歩くことがで

きた。

それが体調不良になると、相当気合を入れて

いかないと辛い。

体調不良になると、ホントすべてが面倒にな

ってくる。

これはボクだけなのだろうか…?

やる気も気合だけでは無理だ。

ボクは、先々の仕事のこととかよりも、体調

良好にすることを選んだ。

なぜなら、体調不良のままいても何も考えれ

ないからだ。

こうして一ヶ月近く入院し、体調が良好にな

った。

良好になってくると、徐々にというか勝手に

やる気も出てくる。

いろいろ考えることもできる。

体調が不良になったら、すぐに体調を良好に

する努力をしたほうがいい。

何度も体調不良を経験して、改めて思ったこ

とだ。

そのほうが早くやる気が出てきて、すべてに

おいて良くなっていくのだから…。

ーつづくー

ヒロ田

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