第111話 不信感からIBD医師と決別

第111話 不信感からIBD医師と決別

ボクは、前にお世話になっていた主治医に、

再びお世話になることとなった。

正直、医師を変えたりというのはあまり好き

ではない。

ましてや前の主治医と、同じ病院のIBD専門

の医師(以下IBD医師)を変えたいというの

だから、前の主治医もやりづらいだろうと思

う。

だからと言って、IBD医師にお世話になれる

か?と言うと、既にIBD医師のことを信じれ

なくなっているのだから、お世話になるなん

て無理なことだ。

ボクの意見を言わせてもらえば、もう少し患

者の気持ちを汲み取っていただきたかったと

いうのが正直なところ。

残念ながら患者の意見は聞かず、自分(IBD

医師)の思うような治療ばかりをしてきたの

だからガッカリした。

いや、それでもIBD医師が度々言ってた『バ

ッチリ治す』ということが本当であれば話は

違っていたのかもしれないが…。

2014年4月中旬頃から2014年8月9日までの

約4ヶ月間、IBD医師に診てもらったのだが、

そのなかで不信に思ったことが何個かある。

まず、初めての出会いでいきなり入院を勧め

られたことだ。

前主治医は、極力入院しないで治療できるこ

とをやってくれた。

そのためいきなり入院を勧めてきたことで、

『何だ?いきなり…』と、このとき少し不信

感を抱いた。

それでも、ボクはIBD医師の言葉を信用して

入院することにした。

「治してみせるから任せて!」

と自信を持って言っていたので、その言葉を

信じたのだ。

次に不信に思った出来事は、入院してから、

まず肛門周囲膿瘍の排膿手術をすることに

なったのだが、手術をした翌日、あることに

気がついた。

それは、一番膿が溜まっているところを切開

せずに手術が終わっていたのだ。

全身麻酔で痔ろうの手術をやったものだから、

切開している箇所、していない箇所の判別が

できなかった。

これが局所麻酔で手術をしていたら手術中に

切開するべきところを切開していなければ指

摘することができたのだが…。

この時は、手術の次の日に気づき、外科の担

当した医師とIBD医師に切開していない理由

を聞いたところ、両医師共に『押したらこっ

ちから出てくるから…』という理由だった。

ようは、膿が溜まっている場所を押すと、切

開した違う場所(溜まってる場所とは反対側)

から排膿されるから切開しなかったというの

だ。

外科の医師もIBD医師も、相当良いこと(他

ではできない手術をやってキレイに治すとい

うようなこと)を手術前に言っていたし、そ

のため時間も少し長くなるからということで

全身麻酔で手術することになった。

ボクはかなり期待した。

手術の技術も肛門周囲膿瘍のお尻周りがキレ

イになってることも…。

だが医師の言ってた結果には程遠いものだっ

たし、正直、前に通っていた肛門科の先生の

ほうが数倍上手だった。

結果的に、その膿が溜まっているところを切

開しなかったことで膿がどんどん溜まり、大

変な目にあうこととなったのは言うまでもな

いだろう…。

次に『?』がついた出来事は、絶食をせずに

食事を勧めてきたことだ。

確かに『食べるな』と言われるよりは、『食

べていいよ』と言ってくれるのは有難い。

けれど、ボクはどうせ入院してるんだし、ト

イレの回数を減らしたいから絶食でいいです

と言ったのにもかかわらず食事を出してきた。

おかげでトイレの回数は減らず、ましてやお

腹の張りも強くなってきた。

そして極めつけは、喉の潰瘍や胃痛、腹痛で

苦しんだときも、クローン病の合併症だとい

うことで入院させられ、プレドニンという強

い薬を飲み、さらに悪化したことだ。

この時も『喉の潰瘍を一発で治すから…』と

いう言葉を発していた。

前の主治医から引き継ぎで、ボクの過去にあ

った出来事を聞いてるにもかかわらず、IBD

医師は現在の治療法というものがあるからと、

自分の考えを貫き通した。

ボクは、今回の件でつくづく『こうだからこ

うなる』という治療の方程式のようなものは

クローン病には通用しないと切に感じたので

ある。

まぁ、だから難病なのだろうけど…。

それぞれの体質に合うもの、合わないものが

ある。

クスリだって、ほとんどの人は大丈夫でも

一部では合わない人もいる。

もしくは、今まで大丈夫だったのに、急に合

わなくなる人だっている。

食べ物のアレルギーや花粉症も、今までまっ

たく大丈夫だったのに、急にアレルギーにな

ったという人の話しも良く聞くけれど、それ

とまったく同じだ。

やはり、医師だからと言って、正しいことを

言ってるとは限らない。

だからこそ、患者の話も聞いてくれて、患者

が納得する治療法を勧めてほしいとボクは切

に願っている。

【喉が潰瘍になった】→クローン病が悪化し

て喉にも潰瘍ができるようになったんだ。

【胃痛がひどくなった】→クローン病が悪化

したことで胃にも潰瘍ができたかもね…。

なぜならクローン病は消化管すべてに病変が

起こる病気だからさ…。

これを読むと『そうか、クローン病はそうい

う病気かー…。何でこんな病気に…』と落胆

してしまう。

こんな言葉を最初に聞かされると、もう絶望

でしかないだろう。

でもこういうことを平気でいう医師が多い。

『クローン病だからねー…』で終わらせる医

師が…。

医師の言ってることは絶対か?

確かに、風邪やインフルエンザなど、こんな

症状の時は、このクスリで大丈夫。こういう

時は、この点滴…といった感じで、この病気

にはコレといった治療の方程式のようなもの

はあるのだろう。

けれど、クローン病は人それぞれで違う。

ボクにはとっても良いと思っていたクスリが

他のクローン病患者にはダメだったり、その

逆も然り…。

ボクは、今回のIBD医師との一件で、病気は

自身で治すものと改めて強く思った。

【医師の言うことが絶対!】と思っていては

ダメだ。

もちろん、それなりに勉強し、専門知識があ

るのだから、そのこと自体を否定しているわ

けではない。

ボクが言いたいのは、自分の身体のことは自

分が良くわかっているはずだ。ということ。

おかしいと思ったことは我慢せず聞いてみる。

専門知識があるのだから医師は適切に答えて

くれる。

ただ、だからと言って医師の治療法と自分の

求めてる治療法が違うのであれば、納得いく

まで話し合いをするべきだ。

ボクは今回の件で、改めてそんなことを思っ

たのだ。

IBD医師とは約4ヶ月のお付き合いだった。

ボクには残念ながら合わない医師だったが、

『病気は自分で治すもの』と言葉ではなく、

体験で気づかせてくれた医師だと思っている。

ーつづくー

ヒロ田

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