第114話 再び新主治医の診察そして高カロリー点滴開始

第114話 再び新主治医の診察そして高カロリー点滴開始

初診日から二週間後、ボクは再び新主治医の

いる病院へと向かった。

採血をしてから診察まで最低でも一時間は待

つ。

これはどこの病院も同じだ。

採血結果が出てくるのが、急いでも50分~

1時間くらいはかかるようで、どうしても

その間は待つしかない。

クローン病になってから、ずっとこのパター

ンなので、待つことにはすっかり慣れてしま

った。

最初は待っている時間が長く感じ、まだかま

だかとソワソワしたものだったけれど…。

本を読んだりしながら待っていると診察室へ

と呼ばれた。

新主治医「あんまり良い数字じゃないねー」

ヒロ田「あっ、CRPですか?」

新主治医「うん、CRPはお尻のほうとかの膿

も関係してると思うから、これくらいの数字

なのかなーと思うけど、栄養の数値が悪いん

だよねー」

ヒロ田「あっ、そうなんですか?」

新主治医「まぁ、高カロリーの点滴をやって

みてどうなるかだね」

「これ、機械(高カロリー点滴用)のレンタ

ル同意書にサインしてもらっていいかい…」

「あと、物品どうしようかなー。針は一週間

使って交換する感じでやってるんだけど、今

まではどうやってたの?」

ヒロ田「あれ?前は毎日針を刺し替えてたん

ですけど…」

新主治医「あー、毎日替えてたんだー。でも

さ、皮膚が穴開いてすごくない?」

ヒロ田「確かに、同じところに刺すと良くな

いかと思い、少しずつ場所を変えて針を刺し

たりしてたので穴は開きましたね。ただ、高

カロリーの点滴は二週間だけ使用して、後は

エレンタールという感じで短期の利用だった

ので、穴もすぐに塞がりました。なので、あ

まり気になったことはないです。あと針を一

度挿しっぱなしにしてた時に、生食を流そう

としても、すぐに流れなかったことがありま

す」

新主治医「あれ、詰まったことあるんだー。

それ怖いんだよねー。で、その時はどうした

の?」

ヒロ田「結局、押したり引いたりしてたら通

ったので、その時は問題なくできたんですが、

それ以来、詰まったら嫌なので、毎日針を刺

し替えするようにしました」

新主治医「そっかー、詰まるのも怖いけど、

プツプツ皮膚に穴が開いて皮膚がボロボロに

なるのも嫌だしねー。他の患者さんは、一週

間刺しっぱなしでも問題起きてないんだよね

ー。どうかなー、一回、刺しっぱなしでやっ

てみてダメなら他の方法考えてみるってこと

でやってみないかい?」

ヒロ田「あっ、いいですよそれで。毎日刺し

替えなくていいなら楽ですし」

新主治医「じゃぁ、とりあえず針はそれで出

しとくね。あと生食は10mlを1日2回分で出

せばいいね」

ヒロ田「はい、お願いします」

新主治医「あと、やってるからわかってると

思うけど、一応、看護師さんにやり方とか聞

いていってね」

ボクは別室へと移り、外来の看護師さんと

在宅の管理をしている看護師さんがきて機械

の使い方などの説明を受ける。

説明と言っても、以前使っていたのと同じだ

ったので、確認をする感じだったけど…。

高カロリーの点滴は、今まで他の病院でやっ

てはいたが、病院を変わって行うのは初めて

だ。

そのため当たり前のことだが看護師さんとは

信頼関係ができていない。

『できるから大丈夫』とボクが言ったところ

で、看護師さんはボクが本当にできるか見た

ことがない。

そこでその確認しなければいけない。

ボクは病院から帰った今日、高カロリーの点

滴を早速やることにしていたので、この場で

ポートに針を刺していくことにした。

そうすれば看護師さんもボクが自分でできる

かを確認することができる。

消毒をして針を刺し、テープで固定するとこ

ろまで、一連の流れをボクがやってみる。

そしてその一連の流れを見ていた看護師さん

が問題ないとOKをくれた。

こうしてボクは久々に高カロリーの点滴をス

タートすることとなった。

今までボクが処方してもらっていた高カロリ

ーの点滴というと、2,000mlのタイプで、確

かカロリーは1,640kcalの点滴だった。

そうだ、名前はエルネオパという輸液だった

ように思う。

その輸液を例えば10時間で終わらせるように

すると、200mlを1時間で落とすことになる。

仕事をする時間も考えると高カロリーの点滴

ができる時間は10時間がいいとこだ。

でも、さすがに1時間200ml落とすのは良く

ないということで、今回出た輸液は1,000ml

で、カロリーは820kcalのものになった。

1時間100mlを10時間で終わらせる感じだ。

さて問題は、その輸液剤を運ぶことだ。

今までだと点滴をやる期間は、長くても二週

間だった。

その理由は、腸をあまり動かさないのも良く

ないので、二週間完全絶食して点滴だけにし、

あとはエレンタールの経腸栄養でいくという

パターンだった。

ところが今回は、針の抜き差しを一週間に

一回で良いので、皮膚がボロボロになること

もないから、とりあえず三ヶ月くらい続けて

みていいんじゃないか?ということになった。

もちろん、三ヶ月と言っても一ヶ月に1回は

病院を受診する必要があるので、処方しても

らうのは一ヶ月分ということになるけども…。

だが一ヶ月分を運ぶとなると…

2,000mlの時は、一箱に5袋の輸液剤が入っ

ている。

一箱で10kgの重さがあるわけだ。

では、1,000mlはどうなのか?

これが5袋の5kgというわけではなく、一箱

に10袋入って10kgと、2,000mlのときと

同じ重さなのだ。

『あー、運ぶのが大変そうだ…』

高カロリーの点滴をやることに対して、ボク

はまったく苦痛じゃない。

でも、その輸液剤を運ぶことが一番の苦痛だ。

どうやって運ぼうか…。

自家用車で病院に行ってるので、車に積んで

しまえば後は自宅に運ぶだけだ。

だが、駐車場から自宅まで運ぶのが大変だ。

しかしだ…

世の中、便利なシステムがあるものだ。

なんと、自宅まで運んでくれる薬局があると

いうのだ!

その薬局に処方箋をFAX送信して、そのあと

電話で届けてもらう日、時間などを決めて、

後は持ってきてもらうのを待つだけとのこと

だ。

看護師さんがFAX送信のやり方を教えてくれ

るとのことで、ボクはFAXのある場所まで一

緒に歩いていったのである。

ーつづくー

ヒロ田

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