第120話 -おさらい‐クローン病発見~3人の主治医交代まで

第120話 -おさらい‐クローン病発見~3人の主治医交代まで

少しおさらいすると、ボクのクローン病の始

まりは肛門周囲膿瘍からだった。

ある時、肛門の辺りに痛みを感じた。

場所が場所だっただけに我慢していたのだが、

一週間も経つとホント痛くなってきて我慢で

きなくなり肛門科へ。

肛門周囲膿瘍を切開したら痔ろうとなり、ど

こか一泊二日入院できるタイミングで、その

痔ろうの手術をしたほうがいいと言われた。

その場で切開してもらい膿を出してもらうと、

今までの痛さがウソのように無くなってしま

い、痔ろうの手術をしなくても…と考えてい

る自分がいた。

しかし三ヶ月後にあの痛さはやってきた。

『あれ?これまた肛門周囲膿瘍か…?』

何となく痛くなってきてから三日後、ボクは、

病院に行って切開してもらおうと決めた。

なぜなら、切開すると楽になるのを知ってい

たから…。

再度病院に行き、医師はすぐ切開をしてくれ

た。

だが、同時に医師からこんなことを言われた。

「ヒロ田さん、これ普通の人の痔ろうと違う

な。もしかしたらクローン病かもしれないぞ」

「えっ?何ですかクローン病って?羊?」

聞きなれない病名だった。

「今まで大腸の中をカメラで見たことがある

かい?」と医師が言う。

胃カメラも嫌だけど、大腸カメラも肛門から

カメラが入ってくると想像するだけで恐ろし

く思っていたボクは、当然検査なんかしたこ

とがない。

医師が言う。

「下痢してるんだったよね?それであれば、

肛門から20~30cmくらいのとこまでは前処

置してなくても見れるから、ちょっと見てみ

るかい?」

ボクは一瞬考えた。

しかし、そのわけのわからない病名を言われ

て、検査を後日に延ばしたところで、それま

での間、気になったままでいる自分が想像で

きた。

ボクは、決断した。

「お、お願いします」

ボクは大腸カメラの準備ができるまで、20分

くらい待合室でいろんなことを考えながら待

っていた。

『カメラ入れるのかー。どんな感じなんだ…』

『クローン病ってどんな病気だ?』

そんなことを頭の中で行ったり来たり…。

しばらく待っていると準備ができたようだ。

20~30cmしか入れないからか、外来の診察

室で診る。

初めての感触に力が入る。

時間にしたら1分もやっていただろうか…。

長くは感じたが無事に終了。

「95%クローン病だわ。ウチで診ること出来

ないからさ、病院紹介するから行って診ても

らって、今後の治療について打ち合わせして」

こうしてボクは肛門科でクローン病が見つか

った。

この肛門科の医師には、それから長い間お世

話になった。

クローン病の治療をしてくれる病院には肛門

科がなかったため、肛門周囲膿瘍になったり

すると、切開をしたり切開した穴が塞がらな

いように、シートン手術といってゴムのよう

なものを通しておく手術をしてもらったり…。

12年くらい(2014年時点)お世話になった。

そんな医師も年老いてきた。

ある時、肛門科に行ったら、診てくれること

はできたし、その場で局所麻酔して切開する

くらいはやってくれた。

でも、シートン手術とかになると、手が震え

てくるからできないんだとのことだった。

良い医師だっただけに、淋しい気分になった。

ちょうどその頃、当時ボクのクローン病の主

治医だった医師も長く勤務していた病院を去

ることになった。

この医師とも長い間診てもらっていたため、

その医師が、新しく勤める病院にボクも行く

ことにした。

ところが、その病院にはIBDと言って、クロ

ーン病や潰瘍性大腸炎を専門に診る科が存在

した。

そのためボクは、長年診てくれていた医師で

はなく、そのIBDの専門医に診てもらうこと

になった。

いま思えば、ずっとボクを診てくれていた医

師も年老いてきていた。

ボクは、IBD専門の科があったとしても、今

までの医師に診てもらいたかった。

そう訴えたら、その医師も「もちろんボクで

いいよ。でも一度専門にやってる先生に診て

もらったほうがいいと思う」

そんな経緯でIBDの専門医師に診てもらうこ

とになったのだが、ボクの今後のことを考え

ると、ボクを診てくれてる医師も年老いてき

ているし、少しでも若く、専門にやっている

医師にバトンタッチしたほうが良いと思った

のかもしれない。

こうしてボクは、新しい病院に移り主治医も

代わり、その病院内に肛門科という科はなか

ったが、外科の医師ができるとのことでシー

トン手術(穴が塞がらないようにゴムを通す)

を行った。

しかし、ここの病院とは、わずか4ヶ月でお

さらばすることになった。

どうもIBDの専門医と合わない。

治療方針とかでも、ボクが納得していない治

療等を無理強いしてきたりする。

強い薬を与えられ、それが原因で副作用が出

て大変だった。

そんなことを繰り返しているうちに、不信感

だけがボクに植えつけられた。

IBDの専門医に不信感しか残らなくなったボ

クは、前の主治医に相談した。

本当は、その医師に診てもらいたかったけれ

ど、その医師も自分が年老いてきていること、

更には、同じ病院内で診ることにも抵抗があ

ったのかもしれない。

そんなことで、主治医の前の病院で部下だっ

たことのある医師を紹介してくれることにな

った。

紹介してくれる医師は、当時のボク(クロー

ン病になったばかり)を知っているとのこと

だった。

紹介された医師は、大きな病院でそれこそ

IBD専門で診ている。

新しく紹介された医師は、今のクローン病の

治療のやり方(世の中での)を説明してくれ

て、それをオススメするのだが、ボクが納得

しないこと(ヒュミラとかレミケードは、副

作用が出る)など、そういった治療は避けた

いという意見も聞き入れてくれる。

それがいま診てくれている主治医だ。

ただ問題は肛門科だった。

その新しい主治医となった医師は、ここ(主

治医のいる病院)でも診れなくないが、やっ

ぱり肛門科の専門医に診てもらったほうが確

実だと思うということだった。

特に、ボクも前々から気にしていたのだが、

痔ろうで怖いのは、長期的になると痔ろうガ

ンになる可能性がある。

そう聞いていた。

それは避けたいと思っていたし主治医も考え

は同じだった。

こうしてボクは今の主治医に肛門科を紹介し

てもらうことにしたのである。

ーつづくー

ヒロ田

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