第137話 ストーマ手術のための入院二日目はエコーとCT検査

第137話 ストーマ手術のための入院二日目はエコーとCT検査

2016年3月24日。

入院二日目の朝だ。

今日の検査予定は、腹部のエコーとCT検査。

寝ているだけなので、痛い、苦しいという

検査ではないから気持ちに余裕がある。

ただ、入院してから点滴だけなのにもかかわ

らず、1日40回以上の便意は続いている。

そのため検査中のお漏らしだけが心配だ。

いや、正確に言うとオムツには毎回お漏らし

をしている。

ここ二ヶ月くらいはずっとそうだ。

正直、オムツ内へのお漏らしはボクの中で

『良し』としていた。

便意があるたびトイレに行ってると、それこ

そトイレから出てこれない。

確かに『トイレで生活したほうが良いのでは

ないか?』と思ったことが一度だけある。

だが、それは現実的ではない。

であれば、オムツ内へのお漏らしは積極的に

しようと開き直った。

しかし、問題はオムツ外に漏れてしまった場

合だ。

こればかりは予想できない。

例えば、便意を感じトイレに行き、用を足し、

部屋に戻る。

すると2分後くらいに再び便意。

『いま行ってきたばかりだから大丈夫だ』

そう思ってトイレに行かず、オムツで受け止

めるつもりでいた。

だが、思ったより便が出てしまい、太ももに

水っぽいものが伝ってくる。

『あれ、漏れたんじゃないか…』

ボクは慌ててトイレに行く。

しかし、その時にはもう手遅れ。

ズボンなどにしみついてしまい着替えが必要

となってしまう。

そんなことが頻繁にあった。

さすがにこんな状況が続くと精神的にも参っ

てしまい、人工肛門(ストーマ)を決断した

わけだが、入院したとしても手術が終わるま

では、その便意を気にしなければいけない。

今回の検査も、オムツ外にお漏らしすると大

変だ。

検査前にトイレに行くとしても、検査の時間

が長引けばオムツ外にお漏らしする可能性大

だ。

まだ起きてもいないことを、気にしていても

どうしようもないのだが、この時のボクは、

いろんなパターンを考え、心を落ち着かせた

かったのだ。

と言っても何も対策は思いつかなかったのだ

が…。

8時30分。

「ヒロ田さん、エコー呼ばれましたので行き

ましょう」

看護師さんと助手さんが、車イスを押して病

室に来た。

ヒロ田「えっ、早いですねー」

看護師「そうなんです。いま空いてるみたい

なので。それで終わったらそのままCT行って

もらって大丈夫です」

ヒロ田「そうなんですね。ボクは早いほうが

助かります」

せっかちなボクは、検査を待っている時間の

ほうが苦痛に感じるので早くて良かった。

助手さんが車イスを押してエコー室へ。

中に入るとIBDチームの医師がいた。

医師「あっ、ヒロ田さんよろしくお願いしま

す」

ヒロ田「よろしくお願いします」

エコーだからすぐ終わるのだろうと考えて

いたのだが、腸の辺りを念入りに見ている。

医師「ちょっと横向いてもらってもいいです

か」

医師「あれ、ちょっとココわかりづらいな…」

医師が独り言を言っている。

医師「ヒロ田さん、もう少しこっち側に向い

てもらっていいですか?」

ヒロ田「はい、いいですよ」

医師「あれ、これかなー…。ちょっとわかり

づらいなー…」

そう言うと、エコーを専門にやってる技師さ

んにバトンタッチ。

どうやら普段は医師ではなく技師さんがエコ

ー検査をやるようだが、今回はボクがストー

マ手術するということで直接診たかったよう

だ。

ボクは画像を見てもさっぱりわからない。

技師さんと医師が二人で会話しているのを聞

きながらエコー検査は終了した。

その後、CT検査室へ移動。

造影剤を使用するので、腕の血管にルートを

確保する。

その後、少し待たされた。

待っている間、トイレに2回行く。

40分くらい経った頃ボクの名前が呼ばれ、検

査室へ。

あっという間に終わり、車イスの迎えを待つ。

車イスで病室に戻り二日目の検査は終了。

8時30分に病室を出て10時30分に戻ってきた。

この後に何もないのは気が楽だ。

午後から主治医が病室に来た。

主治医「明日、大腸カメラを予定しているん

だけど、その前後どちらかでIVHのカテーテ

ル入れたいんだよねー」

ヒロ田「あっ、IVH必要ですか?」

主治医「うん、採血結果見ても栄養状態良く

ないし、外科の先生も栄養状態良くしないと

手術やりたがらないからさー。だからちょっ

と高カロリーの点滴して栄養状態良くしよう」

ヒロ田「そうなんですかー。わかりました」

主治医「午前中は厳しいと思うんだよね。だ

から大腸カメラが先かIVHが先か…。あっ、

いっつも眠りながら大腸カメラやってるんだ

っけ?」

ヒロ田「はい、いつも眠りながら検査してま

す」

主治医「そっかー、じゃあ大腸カメラの先に

IVHやっちゃわなきゃダメだなー。ちょっと

それで調整してみるわー。どっちにしても午

後からにはなると思うけど…」

ヒロ田「わかりました」

明日は大腸カメラと急遽IVHのためのカテー

テルを入れることに決まった。

一気に憂鬱な気分になってきた。

同時に、手術へ一歩前進したとも思えたので

ある。

ーつづくー

ヒロ田

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