第148話 ストーマ手術のための入院十七日目は外科医の説明

第148話 ストーマ手術のための入院十七日目は外科医の説明

2016年4月6日水曜日、14時~15時の時間でWOCナースの林田さんとストーマについて

話をした。

病室に戻ると休む間もなくレントゲン室に呼ばれた。

少し休みたい気持ちもあったが、せっかちなボクとしては待ち時間が少ないほうが有難い。

今まで車いすで送迎をしてもらっていたが、毎日の点滴で少し元気になり、歩くことも可

能となっていたので車イスでの送迎は断り、自分で歩いて行くことにしたのである。

レントゲンは立ってお腹の撮影、寝てお腹の撮影、二箇所撮って終わり。

これで4月6日の予定はすべて終了した。

ストーマの話を聞けたことで気持ちはスッキリしたし、少し明るい気持ちにもなったので

ある。

2016年4月7日木曜日入院十六日目の朝がきた。今日は何も予定が入っていない。

楽と言えば楽だが、何もないというのも暇なものだ。

相変わらずトイレ通いが多いものだから、何かをやろうとする気になれない。

入院すると暇だろうとパソコンもkindleも持ってきたが未だ使用したことがない。

ただただ横になってテレビをボーッと見てるくらいだ。

病院に入院してるというのに…、絶食して点滴だけだというのに…、便意だけは今までと

変わることなく頻繁に起きてくる。

『早く手術してほしい…』

そんなことばかりが頭の中を駆け巡る。

2016年4月8日金曜日入院十七日目の朝がきた。

今日は一歩前進する日である。

外科医からストーマ手術に向けての説明がある日なのだ。

数日前に看護師さんからそのことを伝えられた時は小さくガッツポーズした。

もちろん心の中で…。

ただ、手術の説明は家族の方も同席をお願いしたいとのことだった。

ヒロ田「えっ、家族の同席が必要なんですか?」

看護師「そうなんですよー。どなたかいらっしゃらないですか?」

ヒロ田「両親はいますけど近くではないからなー…」

看護師「どなたか1人でいいのでご両親のどちらかでも大丈夫ですよ」

ヒロ田「これボク1人で聞くわけには行かないんですよね?前に大腸バイパス手術をした

ときは1人で説明を聞いたので…」

看護師「あっ、ここの病院じゃないですよね?」

ヒロ田「はい、前の手術は違う病院でしたけど…」

看護師「そうなんですねー。ただココの病院の決まりで必ずご家族の方どなたか1名は

同席して一緒に説明を聞いてもらうことになってるんです」

ヒロ田「それって説明だけ聞きに来たら手術日は来なくても大丈夫ですか?」

看護師「いえ、手術当日にも来てもらって、病院内のどこかにはいてもらわないとダメ

なんですよ」

ヒロ田「あれ、そうなんですね。ということは2回来てもらわないとダメなんですね」

看護師「そうですねー」

ヒロ田「説明の時間はまだ決まってないんですよね?」

看護師「そうなんです。4月8日の何時になるかは決まってないので、わかり次第お伝え

します。遅くても二日前にはわかりますので」

ヒロ田「わかりました。父親にお願いしておきます」

そんなやり取りを数日前にしていた。

ボクは父親にお願いして来てもらうことにしたのである。

4月8日の朝10時少し前、父親が病室に来た。

10時30分~11時の間くらいに消化器外科から呼ばれる予定とのことだったが、10時10分く

らいに呼ばれ、外来の消化器外科診察室前に移動する。

着いて受付を済ませ、待合室の椅子に座ろうとするが、すぐ診察室に呼ばれた。

『おっ、もう呼ばれたのか…』

ノックして診察室のドアを開ける。

外科医「どうぞ、こちらにおかけください」

ヒロ田「ヒロ田です。よろしくお願いします」

外科医「よろしくお願いします」

『ずいぶん若い先生だけど大丈夫か…?』

『この人が手術するなら何だか怖いな…』

外科医を最初に見た時のボクの印象だ。

外科医「えーっと前回手術したのは大腸のバイパス手術だったんですね」

ヒロ田「はい、そうです」

外科医「腹腔鏡でされたようですが、その時なにか問題はなかったですか?」

ヒロ田「はい、特に問題もなく入院から退院まで二週間でした」

外科医「そうなんですね」

外科医が前回の手術した経緯をいろいろ聞いてくる。

外科医「あとタバコは吸われますか?」

ヒロ田「タバコは止めました」

外科医「いつまで吸っていましたか?」

ヒロ田「10年くらい前までです」

外科医「飲酒はされますか?」

ヒロ田「飲酒は時々していました。ここ数ヶ月は調子悪くて飲んでいませんが…」

外科医「飲んでいた時は月にどれくらいですか?」

ヒロ田「そうですねー、飲まない時は飲まないですけど、月に10日くらいって

ところでしょうか…」

外科医「本数はどれくらいですか…?」

とまぁ、いろいろ聞いてくる。

『しかしいろいろ聞いてはくるものの肝心な手術のことはいつ話すんだ…?』

『いやー、答えるのはいいんだけどこの人が手術するってなったら執刀医を替えても

らいたいな…』

聞かれたことに答えながらそんなことを思っていた。

この人が手術をするなら替えてもらいたい…、とは失礼かもしれないが、でも

凄く若く頼りなさそうな医師だったので、さすがに早く手術したいと思っている

ボクでも不安になってきた。

外科医「それじゃあ、そこのベッドに寝てもらっていいですか?」

『おっ、いよいよ手術に向けての具体的な話か…』

外科医「ここ押して痛くないですか?ここはどうですか?」

お腹を押しながら痛いか痛くないか聞いてくるが痛みはない。

外科医「はい、いいですよー。これで終わりましたのでもう少し待合室で待ってて

くださいねー」

ヒロ田「えっ?あ、手術の説明は…?」

外科医「あー、ここ初診だけなんです。次に別の医師から呼ばれますので待合室で

もう少し待っててもらってもいいですか?」

ヒロ田「あー、そういうことなんですね。わかりました。ありがとうございます」

な、なんと初診だけを担当する外科医だったのである。

いや、ホント申し訳ないが手術を執刀する医師なのであれば変更してもらいたいと

考えていたくらい若い医師で頼りなかったから内心ヒヤヒヤだった。

少し安心した反面、また待合室で待たなければいけないのかと思うと、少しガッカリ

もしたのである。

ーつづくー

ヒロ田

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