第152話 ストーマ手術のための入院二十日目に二度目のIVHカテーテル挿入

第152話 ストーマ手術のための入院二十日目に二度目のIVHカテーテル挿入

2016年4月11日月曜日の午後、14時45分頃だがIVHのカテーテルを入れるため

透視室に呼ばれた。

透視室に入ると鎖骨下に入れた時と同じように頭皮を覆うキャップを被らされ、

医師や看護師も『これから手術をしますよ』という恰好だ。

木田先生「それじゃあヒロ田さん、今日ピックでカテーテル挿入しますね」

ヒロ田「はい、お願いします。腕だとどうなんでしょうね?血管見えるもんですかね?」

木田先生「透視するから、おそらく目視でやるのと違って問題なく入ると思います。ただ、

もしダメそうなら別の場所に変更するかもしれません」

ヒロ田「あっ、それは大丈夫です。ボクは鎖骨下でもいいですよ。腕より鎖骨下のほうが

自由に動けそうで…」

木田先生「あー、そうですよねー。でもピックでもそんな不自由ではないですよ。できれ

ば鎖骨下を避けたいんですよ」

ヒロ田「あっ、前回やったからですか?」

木田先生「いや、それもあるんですけど、それよりも鎖骨下だと場合によっては気胸とか

起こしてしまうリスクがあるので、できればピックでやりたいところなんですよね」

ヒロ田「あー、そういうリスクもあるんですね」

木田先生「そうなんです。なのでピックでどうしても厳しそうであれば、鎖骨下も含め他の

場所も考えてみたいと思います」

ヒロ田「わかりました」

木田先生「それじゃ始めていきますね」

「じゃあ透視お願いします」

木田先生が放射線技師さんに透視の指示を出す。

『よし、ココいけるかな…』

木田先生が独り言のように言いながら、腕にマーキングしている。

木田先生「ヒロ田さん、透視して血管見えたので腕から入れていきますね」

ヒロ田「わかりました、お願いします」

木田先生「それじゃ局所麻酔しますね」

そう言って数箇所に局所麻酔を打っていく。

鎖骨下の時よりも痛みはない。

いや針を刺す痛さは鎖骨下もないが、局所麻酔は液を注入していくときに少し痛みが出る。

それが鎖骨下よりも無い感じだ。

木田先生「これ痛いです?」

どうやら局所麻酔が終わって何かで刺している?つねっている…?

何か腕に感触がある。

ヒロ田「いや大丈夫です。触った感じはわかりますけど…」

木田先生「じゃあ大丈夫ですね。これからカテーテルを入れていきますね」

そう言って局所麻酔した箇所を切開してるのだろうか…

見ることができないからどうなってるのかはよくわからないが、切開したであろう

感触だ。

続いてカテーテルを挿入してるような感じがする。

技師さんに透視をお願いしたりしながら挿入しているようだ。

まったく見ることができないから状況はわからない。

ただただ時間だけが過ぎていく。

『あー、あと3日頑張れば外出できるんだな…』

『どこの服屋さんに連れていってもらおうかな…』

『自宅によって少しの時間くつろぐことできるかな…』

透視室のベッドに寝て、顔には布を掛けられてるボクの頭の中は、3日後の外出する

ことで頭がいっぱいだった。

まるで小学校の時の遠足の前日のような気分だ。

弁当を食べるのも、おやつを食べるのも楽しみだった。

そんな3日後の外出のことを考えているとカテーテル挿入が終わったようだ。

木田先生「ヒロ田さん、終わりましたからねー。うまくいきました」

ヒロ田「あっ、そうですか、ありがとうございます」

木田先生「それで、今日から使って大丈夫なんですけど、念のため明日からの

使用開始にしますからー」

ヒロ田「あっ、鎖骨下の時もそうでしたね。入れたら1日おかなきゃいけないんですか?」

木田先生「いや、そんなことないんですけど、何かあった時に困るので一日あけようって

ことになってるんです」

ヒロ田「あっ、ボクは明日からでゼンゼンいいんですけどね」

木田先生「はい、病棟の看護師さんにも伝えておくので明日から使用開始でお願いします」

ヒロ田「わかりました」

こうして入院して二度目のIVH用カテーテル挿入が終わった。

病室に戻ってきて時計を見ると16時20分。

1時間30分くらい透視室にいたようだ。

夕方、看護師さんがきた。

看護師「ヒロ田さん、明日からIVH再開ですね。どこに入れたんですか?」

ヒロ田「あっ、腕ですね」

そう言ってカテーテルの入れた箇所を見せる。

看護師「あー、ピックにしたんですね」

ヒロ田「そうです。なんか鎖骨下だと気胸とかのリスクもあるからって言ってましたわー」

看護師「あっ、そうですね、ピックのほうが安全かも…」

ヒロ田「そうみたいですね。それでゼンゼン話変わりますけど、14日の日に外出許可を

もらいましたからー」

看護師「あっ、そうなんですね。まだ聞いてなかったです」

ヒロ田「当日、看護師さんに伝えてって言ってたから先生から看護師さんには言ってない

かもです」

看護師「そうなんですね。わかりました、じゃあ14日に外出届を持ってくるようにしますね」

ヒロ田「はい、でも忘れても大丈夫ですからー。また前の日にでも言いますので」

看護師「わかりました」

こうして入院二十日目の夜が過ぎていったのである。

ーつづくー

ヒロ田

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