第173話 ストーマ手術後2日目にモニター心電図をつけることに

「ヒロ田さん、心電図つけていきますね」

2016年4月30日10時頃。

外科医師と看護師さんがモニター心電図を

持ってきた。

ヒロ田「これって自由に動いたりしても問題

ないんですか?」

外科医「あっ、今まで通りでぜんぜん問題な

いですよ」

ヒロ田「それなら良かったです。歩くの制限

されるかと思いました」

外科医「歩いていくことも大事なので気にし

ないで大丈夫ですからね。もし何かあれば

見にきますから」

ヒロ田「わかりました。ありがとうござい

ます」

看護師「ヒロ田さん、心電図つけ終わりま

したからねー。気にせず動いてもらって

いいですからー」

ピッ、ピッ、ピッ、ピピッ…

看護師さんが心電図をつけ終わったと言った

後、ナースステーションから心電図と思われ

る音が聞こえてきた。

何せボクは手術が終わって2日目なので、

ナースステーション近くの病室にいたから

ボクの心拍数であろう音が聞こえてきたのだ。

『これオレのかな…』

『心拍数聞かれてるってのも何だか照れるな…』

そんなことを一瞬考えてしまったが、何食わぬ

顔して看護師さんにこう言った。

ヒロ田「ありがとうございます」

看護師「あとヒロ田さん、今日ストーマ交換

する日ですよね?」

ヒロ田「あー、何か今日交換するようなこと

言ってましたね」

看護師「何時頃が良いとかってあります?」

ヒロ田「いやゼンゼンないですよ。看護師さ

んのご都合に合わせます」

看護師「そうですか。じゃあ午後からでも

いいですか?」

ヒロ田「はい、ぜんぜん問題ありません。

病室内から出ることは無いので…」

看護師「わかりました。時間決まったら

伝えにきますね」

ヒロ田「はい、お願いします」

バタバタした時間が終わり、ボクはテレビを

つけた。

『しかしなー、心拍数が低いって何なんだ…』

『麻酔とかの影響かなー…』

『でも外科の先生も原因がわからないって言っ

てたしなー…』

『この影響で退院が延びるのだけは避けたい

なー…』

手術する前までは早く手術してほしい!

だったが、手術が終わって便意が無くなり、

しかも痛みが無いから今度は早く退院した

い!という気持ちに変わっていた。

『これでトラブルが起きたら退院が延びて

しまうぞ…』

そんなことばかり気になっていた。

取り越し苦労というやつか…。

そんなことばかりが頭の中をぐるぐる回って

いるので、テレビをつけていてもほとんど

内容が入ってこない。

モニター心電図のことは忘れたと思っても

今度は午後から交換するストーマ装具のこと

を考えていた。

『今日は初めての交換だな…』

『ストーマ装具の交換ができなければ退院

なんかできるわけがないよな…』

『今日の交換でできる限り覚えて次回の

交換は自分でできるようにしたいな…』

自分だけで決めることができないことを

考えたところでどうすることもできないの

だが、暇だとどうしても余計なことを考えて

しまう。

「ヒロ田さん、ストーマ交換なんですけど

15時30分~16時くらいの間で交換しようと

思うんですけど良いですか?」

そう言って看護師さんが病室に入ってきた。

ヒロ田「わかりました。15時30分~16時の

間ですね」

看護師「そうです」

「あと、歩いたりしても痛みとか調子悪いとか

ないですか?」

ヒロ田「ゼンゼン無いです。痛み止めが効いて

るからなのかもしれませんけど…」

看護師「じゃあ午後からでも廊下歩いてみま

すか?」

ヒロ田「あっ、良いのであればやってみます!」

看護師「うん、わかりました。最初は看護師つ

いてなきゃいけないので、午後から1回一緒に

歩きましょう」

ヒロ田「よろしくお願いします!」

廊下を歩けるようになるのは正直嬉しい。

決して病室から出たいという気持ちがあった

わけではない。

廊下を歩けるようになるってことは、退院に

一歩近づけるということだからだ。

『よし、傷口が痛いとかもないし、この調子

でいけば廊下も普通に歩けると思うぞ』

『廊下を歩けるようになればオシッコの管も

抜けるかな…』

ピッ、ピッ、ピピッ…

『にしてもこの音は完全にオレのだな…』

『動いたら心拍数が早くなって、その音が鳴っ

たりしてるもんな…』

『と言うことは、緊張したりして心拍数が

早くなったらわかってしまうな…』

『それも恥ずかしいな…』

『まずいいや、考えてもどうしようもない』

「ヒロ田さん、歩いてみますかー?」

午後になって看護師さんが来た。

ヒロ田「はい、ボクはいつでも大丈夫です

よー」

看護師「じゃあ1回歩く前に検温と血圧測って

から行きましょうか」

看護師「よし、問題ないですね。じゃあ行き

ましょうか」

ボクは看護師さんと廊下に出た。

看護師「ヒロ田さん、ぜんぜん問題ないですね」

ヒロ田「前に大腸の手術した時は、痛くて歩く

時も真っすぐ立てなかったし、点滴スタンドが

なかったら歩けなかったんですよね。でも今回

はホント痛くなくて楽に歩けます」

看護師「ほんとゼンゼン手術終わった後だとは

思えないですね」

ヒロ田「これでオシッコの管も抜ける日が近い

ですね!」

看護師「あー、やっぱり気になりますか?」

ヒロ田「いや、管入っててもいいんですけ

どねー、オシッコ勝手に出てくるから(笑)」

「でも身体からぶら下がってるものが無く

なっていくと身軽になるなーと思って(笑)」

看護師「そうですよねー。今日取って良い

んだったら取りますか?」

ヒロ田「いやー、何かあっても困るので

取るんだったら明日とかでいいです」

看護師「わかりました」

「ヒロ田さん1人で歩いても問題なさそう

なので次から看護師いなくても廊下歩いて

大丈夫ですからー。たくさん歩いてくださ

いね(笑)」

ヒロ田「わかりました。歩いたほうが良い

って言いますもんね」

看護師「そうですね、頑張ってください」

こうしてボクは自由に病室外へ出ることが

許可されたのである。

ーつづくー

ヒロ田

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