第64話 Gキャップと鍼治療そして同時期に肺炎も発症

第64話 Gキャップと鍼治療そして同時期に肺炎も発症

整体をするつもりで整骨院に行ったのだが、

鍼治療を勧めてきたので(鍼のほうが自信あ

ったのか?)5回の無料モニターを鍼で行う

ことになった。

『鍼で体調良くなるのか…?』

半信半疑に思いながらも鍼で体調が良くなっ

て、さらに副作用も無いのであれば、こんな

嬉しいことはない。

ボクは少しばかりの期待をしながら治療を

受けた。

治療してもらった内容の一部を簡単に話すと、

「頭がスッキリしてないんじゃないか?」

と聞かれ、「スッキリしてないと言えばして

ないのかもしれないが、これが普通と言えば

普通とも言える」と答えた。

要はスッキリしてるかどうかの基準がわから

なかった。

なのでそう答えると「頭がスッキリしてない

と思うので、そこも鍼をする」と言う。

『頭にも鍼?』

と思ったが、頭には刺さない鍼というのか、

棒のようなものでツボと思われるところを

押したりしていた。

首のところは鍼を刺したようだったが、共に

終わってもスッキリした感じはなかった。

これなら整体のほうが気持ち良いのでは?

と思ったくらいだ。

3回目くらいにいよいよお腹の鍼が始まった。

数分後、急激にお腹のあたりが押される感じ

というか若干痛みのようなものを感じたので

「少し痛い感じです」と伝えると、「悪い

ところが痛くなります」と言っていた。

『おっ、ということは効いてくるのか?』

そう期待したのだが、治療後すぐにトイレへ。

トイレの回数は変わらず…。というか少し

増えてるのではないか?

実際この頃からトイレの回数が増えてきた。

なんだかんだと無料モニターの鍼治療も終わ

りの日を迎えた。

「どうですか?」と院長に聞かれたが、

「変わらずです」と正直に答えたところ、

「これ以上やっても鍼や整体では良くならな

い」と院長に言われ、5回の鍼治療も終わった。

もちろん5回まで無料モニターなので料金はか

からなかったが…。

少し期待していたのだが、ガッカリする結果

となった。

トイレの回数は、相変わらず1日12回くらい。

2時間に1回は行ってる計算だ。

そんなある日、ボクは数日前から肺が苦しく

なってきていた。

身体も怠いし熱っぽい。

『もしや風邪か?』

気になったボクは、病院に行くことにした。

主治医は不在だったため、同じ消化器内科の

別の医師が担当する。

「肺が苦しいというのか重い感じがする」と

ボクが伝えたことでレントゲン検査をするこ

とになった。

医師「ヒロ田さん、一週間くらい入院できな

いかい?肺炎だわー」

ヒロ田「えー、入院ですかー?入院はちょっ

と厳しいです。仕事も途中で抜けることは

できても休むことは今できないので…」

医師「うーん、肺炎だからさー、ホントは

仕事休んで治療に専念してもらいたいんだ

けど無理かい?」

ヒロ田「そうですねー、通うのではダメで

すか?毎日数時間は仕事中抜けてきます

ので」

医師「それじゃ一週間通院で点滴してもら

えます?」

ヒロ田「はい、大丈夫ですが、日曜日は

どうなります?」

医師「日曜日も大丈夫。当直の看護師さんに

点滴してもらうようにするので」

ヒロ田「わかりました。お願いします」

こうしてボクはGキャップ治療中に肺炎も

発症し、抗生剤の点滴を一週間行うことに

なった。

抗生剤の点滴をスタートさせて3日目くらいに

Gキャップの治療もある。

肺炎の点滴を受けた後にGキャップをやっても

問題ないということで、ボクはGキャップを

行う前に抗生剤の点滴をした。

そしてこの時、栄養状態が良くなく脂肪分が

不足してるとのことでイントラリポスという

牛乳のような点滴も受けることになった。

イントラリポスはGキャップをやりながら

受けることができるというので抗生剤の点滴

終了後に人工透析室へ。

いつものようにベッドで横になっていると、

臨床工学技士の男性が看護師さんを呼んで

くると言う。

『なぜだ?』

と思ったのだが、イントラリポスという

点滴をするために臨床工学技士さんでは

点滴の針刺しができないわけだ。

こうしてイントラリポスの点滴を受けながら

Gキャップ療法も行うことになった。

Gキャップをスタートして20分経過したくら

いで疲れていたのかウトウトし始めた。

ウトウト眠りそうな感じになりながらも、

自分の身体にある変化を感じた。

『何だか肛門付近(痔ろう)が熱い感じとい

うのか、膿の出ている悪いところが治って

いってる感じがする…』

ボクは眠いからそう感じてるのか?

とも思っていたのだが、しばらくしてあるこ

とを思い出した。

『あれ、これってレミケードをやっていた

時の感じに似てるぞ…』

同じような感じがレミケードをやっている

時にもあった。

その時は、治療後ハッキリわかるくらい良く

なっていった。

『ということは、もしかしてこの感覚は良く

なっていってる前兆か?』

ただ肺炎からか、クローン病が悪化してるか

らか、わからないが身体も少し怠い。

「ヒロ田さん、針抜きますね」

気づけば起こされていた。

どうやら1時間くらい寝ていたようだ。

臨床工学技士の方も肺炎になったことを聞き

心配してくれている。

Gキャップの効果も気になってるようだ。

ヒロ田「なんかGキャップ良いかもしれませ

んよー。良くなっていきそうな気がします」

ボクは効果を気にしていた臨床工学技師の

方にこう伝えた。

効果があってくれたら良いな…という望み

もあったのだが、それ以上にボクは何となく

良くなっていくという手ごたえをこの時

感じていたのである。

ーつづくー

ヒロ田

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