第60話 インフルエンザ予防接種2日後熱が出る

第60話 インフルエンザ予防接種2日後熱が出る

2006年12月21日に大腸バイパス手術を終え、

その年の12月28日に退院。

2007年1月4日までは仕事が休みだったため、

12月31日の大晦日は実家で過ごし、1月1日

の夕方は叔母の家で過ごし、その後は自宅で

仕事をしたりしながらクローン病の安全食と

言われるものを食べたりしながらのんびり

過ごした。

退院二週間後に外科手術した病院で傷口を

確認してもらい、問題ないとのことだったの

で、外科手術してくれた医師とはココでお別

れだ。

ボクの消化器内科の主治医は別の病院だから

外科手術してくれた病院にいくことはこれで

無くなったわけだ。

今後は毎月1回、今までお世話になっていた

消化器内科の主治医に再びお世話になる。

2007年1月末。

ボクは外科の医師からいただいた手紙と共に

消化器内科の主治医と会った。

主治医「あー、悪いとこ切らないで残した

んだー」

主治医が手紙を読みながら独り言のように

言っている。

ヒロ田「ブツブツ切っていくと短くなって

いくので、極力腸を残すようバイパス手術に

したと言ってました」

主治医「悪いとこ全部切ると思ってたんだ

けど、そういう判断だったんだねー。

まずわかったわー」

「ところでどうだい?体調は?」

ヒロ田「はい、ずいぶん良くなってトイレ

の回数も今までより減って、普通便になっ

てきてるんですけど、残便感というのか

何か残ってる感じがしてるのと、何となく

膿が溜まってきそうな感じはありますが、

今のところ普通に生活できてます。」

主治医「いま食事はどうしてるの?」

ヒロ田「外科の先生からは主治医の先生と

相談して決めてくださいって言われたん

ですけど、いま普通に食べてます」

主治医「うん、手術したんだから食べても

大丈夫だと思うよ。ただ、CRP(炎症反応)

が少し高いのが気になるね」

数値を見てみると2.00台だ。

正常値が0.03以下なのだから確かに高い。

ただ、主治医は体調も悪そうではないし、

あまり気にしないで良いよと言ってくれた

ので安心した。

主治医「少しこのまま様子見てみよう。

定期的に採血と大腸カメラやってさ、もちろ

ん体調が悪くなったら他の治療も考えてみな

いとダメだけどね」

ヒロ田「もし悪くなってきてもレミケードは

使えないですよね?」

主治医「うん、レミケードはヒロ田さん使わ

ないほうがいいわー。

もし悪くなってきたら、その時考えよう。

とりあえず手術したし、しばらくは大丈夫

だと思うから」

大腸バイパス手術後、再び主治医と会い

話をすることができて良かった。

ボクは、主治医と話したことで少し安心でき

た。

ただ、相変わらずの残便感はあるし、今にも

膿が溜まるのではないか?という感じがあっ

たので不安が解消されたわけでもないが、

それでもトイレの回数が激減したので普通に

生活できるようになってきた。

手術は開腹ではなく腹腔鏡だったので、傷口

が少なく目立たない。

とはいえ、1ヶ月近くは力が入ると少し痛み

があったが、それは時と共に消えていった。

主治医の診察は月1回。

採血結果で気になるCRP(炎症反応)は、

1.00台後半というときもあったが、ほぼ

2.00台をキープ。

体調はトイレの回数も減り、時々軟便には

なるものの普通便をキープ。

食事もクローン病の安全食と言われてるもの

を食べるように気を遣っていたつもりだ。

ただ相変わらず残便感はある。

何となく肛門付近に残っている感じがして、

最初のころは『またトイレか…?』と思って

いたのだが、それも慣れてきて何度もトイレ

に向かうことは無かった。

ただ、そんな生活も1年くらい経った頃だ

ろうか…。

世間ではインフルエンザが流行っていた。

ちょうどその頃いつもの定期受診があった

のでボクは予防も兼ねて(普段すること

ないのに…)インフルエンザの予防接種

をしてもらうことにした。

【クローン病の人は、風邪などで熱が出た

りしたところから体調を崩してクローン病

を悪化する人が多い】

ということを、どこかで聞いたか目にして

いた。

それもあってボクは今の状態を極力キープ

したいと思い、主治医にインフルエンザの

予防接種が可能であればお願いしたいと

伝え、診察後に予防接種をしてもらった。

病院から帰って2日経った頃…。

ボクの身体は急に怠くなってきた。

『えっ?なんだこの怠さは…』

ボクは体温計で測ることにした。

余談になるが、クローン病になって体重計、

体温計を買い、常にチェックするクセが

ついていたので、何かあると体温計で測る

し、体重計はほぼ毎朝測っていた。

少し怠さを感じ熱を測ってみると、37度

8分ある。

『あれ、やっぱり熱ある…』

ボクは身体が怠く熱があったので翌日

病院へ行くことにしたのである。

『インフルエンザの予防接種はしている。

となれば風邪か…?

膿も溜まっていないし、痔ろうで熱が

出てるわけではないな…』

ボクはいつもクローン病でお世話になって

いる病院へ向かった。

病院の受付で診察券を渡す。

いつもは消化器内科なのだが今日は内科だ。

クローン病ではないのだから…。

受付の女性「今日は内科ですか?」

ヒロ田「はい、何か風邪のような症状なん

です」

受付の女性「わかりました。待合室でお待ち

ください」

ボクは、いつもクローン病で消化器内科に

行ってるため内科は初めてだ。

だが、主治医を信用=病院を信用していた

ので、医師は誰でもいいと思い待合室で

待っていたのである。

ーつづくー

ヒロ田

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