第80話 結核の疑いがかかるも検査用の痰が出ない
結核の疑いで個室に隔離されたボクだったが、さらに困ったのは痰の検査だ。朝から看護師さんが来て「痰でそうですか?」と聞いてくるのだが、咳も出なければ痰が絡むこともない。痰を出そうと何度かやってみたけれど無理だ。そこで吸入器の登場だ。
泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生
結核の疑いで個室に隔離されたボクだったが、さらに困ったのは痰の検査だ。朝から看護師さんが来て「痰でそうですか?」と聞いてくるのだが、咳も出なければ痰が絡むこともない。痰を出そうと何度かやってみたけれど無理だ。そこで吸入器の登場だ。
次の日の日曜日。検査もなく点滴とエレンタールのみで過ごす。ただ今日は風呂に入る日だ。毎日、午前か午後のどちらかで風呂に入ることはできるのだが、検査があると時間によっては入るのを逃したりすることもある。そのため検査時間を気にしないで風呂の予約ができるのは嬉しいものだ。
小腸MRI検査で狭窄が見つかり、次の治療(バルーン拡張術)のため絶食が必要となった。食べれないのは少し淋しい気もするが、どうせ絶食ならエレンタールではなく点滴にしたほうが良いかなと思ったのだがIBD医師はエレンタールが良いということだった。
IBD専門医師(以下IBD医師)に鼻からチューブを入れてもらい、すぐ横にあるMRI検査室へ移動する。検査室に入ると、水を入れながら検査するということで、通常とは反対の方向に寝かされた。足のほうに頭、頭のほうに足がくるよう検査台に寝る。
入院2日目の10時頃、外科診察室へと行く。待合室で待っているとボクの名が呼ばれ診察室に入る。外科の医師は、入院直後、病室に来てくれたりしていて2回ほど会っていたため、どんな感じの人かは分かっていた。 そのため不安な気持ちは一切なかった。
入院する日の朝がやってきた。車では行けないので地下鉄を利用する。普段、地下鉄を利用することはほとんどない。利用したとしても、朝の早い時間(始発から9時まで)は、まったくと言っていいほど乗ったことがない。そんなボクが8時過ぎに地下鉄に乗った。
CT検査の結果、大腸のどこかに詰まりがあるとのことだった。そこで大腸カメラをする前に、大腸のどの部分が詰まっているのか把握するため、MRIで検査しようということになった。検査の方法は、鼻からチューブを入れ水を流し込み、その流れをMRIで確認する。
MRI検査の結果を聞く日がきた。ボクは若干のダルさを感じながら病院に行く。ダルさに加え吐き気もある。おまけに食べたり飲んだりした時の味が口内に残っている。おそらく原因はフラジールという抗生剤を飲んでいるからだ。
主治医の異動に伴い、ボクも主治医のいる病院に行くことになった。その病院でIBD専門の医師(以下IBD医師)と出会い、痔ろうがどういう状態になってるのか、MRI検査でわかるとのことだったので、そのMRI検査をまずはしてみようということになった。
何と言っても気になるのはトイレだ。だが不思議なことに、仕事をしていると急な便意を催すことがない。周りに人がいる緊張感からか、なぜか便意を催さない。ちょっとトイレに行きたいかな…という感じはあるが、すぐに行かなければいけないというものでもない。