第204話 パウチ(袋)がパンパンに膨れ面板の剥がれにつながった

第204話 パウチ(袋)がパンパンに膨れ面板の剥がれにつながった

2017年3月14日朝5時30分頃、宿泊先のホテルで漏れを体験した。

幸いにも早く気付いたため、大事に至らずに済んだ。

その後、ボクは一仕事を終え、自宅へと戻り、翌日3月15日に再び平面の面板(プレート ※以下、面板)で交換する。

翌日にストーマ装具の交換は必要なかったのだが、出張先で急遽交換し、パウダー等の使用もしてなかったことから、きっちり交換したいという理由で1日装着で交換する。

その後、2日後の3月17日、3月19日に平面の面板で交換…という流れで、平面の面板をすべて使い切る予定だった。

しかし、3月19日夜、お風呂に入ろうとして面板を確認してみると、ボクから見て右側上部が若干の剥がれがあり、平面の面板ではすでに限界だと感じ、残り4枚だが凸面の面板を使用していくことを決断する。

『残り4枚だけど、それを使い切ること考えないほうがいいな…』

『平面の面板を使い切ろうと考えて使っているほうがストレスになるな…』

『残ってしまうのはもったいないけど、どこかで使うこともあるかもしれないし…』

『もし使うことがなかったとしても、それはそれでしょうがないな…』

ボクは、そんなことを考えながら平面の面板を剥がす。

『あれ、右側上部(自分から見て)だけかと思ったら、へそ側も内部で漏れてる…』

『平面の面板は間違いなく使用しないほうがいいな…』

面板を剥がしてみて改めて凸面の面板に換えたほうが良いと思った。

剥がして気づいたのだが、面板外に漏れたりしてはいなかったが、すでに面板内で漏れている箇所があり、平面の面板が今のボクに合わないのは歴然だった。

その後ボクは今まで使用していた平面の面板とお別れをし、凸面の面板へと変えていく。

使い始めの時は慣れていないこともあるし、そもそも平面の面板から凸面の面板に変えただけで漏れは無くなるのか…?

そんな疑問もあったことは確か。

なので3日持ってくれれば良いな…くらいの考えでいた。

ところが、3日目で交換しても平面の面板を使用していた時よりも溶けが少ない。

4日交換でも問題ないのでは?

と、凸面の面板に変更してから2回目にしてそう感じた。

そのため3回目からは4日に1回の交換にチャレンジする。

最初は不安な気持ちもあったけれど、4日で大丈夫だということがわかれば、その不安も無くなっていき、4日が5日交換へと変わっていった。

そうして5日に1回のストーマ装具交換が当たり前になっていた2017年5月29日、朝4時20分頃、オシッコがしたくて目を覚まし、いつものようにお腹の辺りを触ってみる。

すると、パウチ(袋※以下、パウチ)がパンパンに膨らんでいる。

『うわ、凄いパンパンだ!!』

慌ててトイレに向かう。

トイレで便の処理をしたが、便でいっぱいだったわけではなく、ガスでパンパンに膨れ上がっていたのだ。

そして、パウチがパンパンに膨れ上がったことからか、面板上部に少し剥がれがあり、そこから漏れてきそうな状態になっていた。

ボクは、朝早い時間だったけれど、交換することを決意する。

どちらにしてもこの日は5日目で交換日だった。

夜交換するか、朝交換するかだけの違いだ。

寝ているときに漏れなかったことは幸いだった。

『いや~、危なかったな…』

『こんなガスでパンパンに膨れ上がることあるんだな…』

『これだよな林田さん(WOCナース)が言ってたのは…』

以前、WOCナースの林田さんが言っていたことを思い出した。

「ヒロ田さん、漏れるとしたらストーマ装具のどこからが一番漏れると思いますか?」

そんなことを聞かれ、ボクが一番最初に答えたのは「パウチですか?」

だった。

なぜなら、パウチが今回のようにパンパンに膨れ上がって行き場が無くなったら…?

『破裂(パウチが裂けて)してしまうんじゃないか…?』

と考えていたからだ。

ところが、面板からが一番漏れやすいとの回答だった。

確かに、今回のようにパウチがパンパンに膨れ、今にも裂けそうな状態だったとしたら、お腹にくっついてる面板がパンパンに膨れ上がったパウチに引っ張られ、お腹から面板が剥がれてくる。

今回がまさしくそうだった。

パウチはパンパンに膨れ上がり、その力でお腹にくっついてる面板をゆっくりゆっくり剥がしていく。

その剥がれ始めたまさにその時、ボクが気づいたわけだ。

漏れて何が困るかというと、皮膚がただれてしまうことがあり、もしただれた場合、滲出液が出てきて面板がくっつかない可能性がある。

もちろん、内部だけではなく、外部に思いっきり漏らした場合、服やら布団やら、周囲にも迷惑をかけてしまうことになるから、それはそれでもっと大変だけれど…。

それはその時のBlog記事を読んでいただくとして、とにかく皮膚トラブルがこの時のボクには気になっていた。

ただ、幸いなことに早い対処だったからか、皮膚も赤くならずに済んだ。

『だけど、なんで今回こんなことになったのかな…』

『面板が溶けていたわけではないし、面板が原因ではないな…』

『便の量でいっぱいになったというより、ガスでパウチがパンパンになっていたからな~…』

『今回はガスが思ったより出すぎて、それでパウチがパンパンになって面板の剥がれにつながった…ということが原因かな…』

『ガスがあまり出ないような食事に変えていったほうが良いかもな…』

『原因てそれくらいしか思いつかないんだよな~…』

『あとは、いつも2~3時間でオシッコで目が覚めるんだけど、今日は4時間30分は続けて寝ちゃったということか…』

『まぁ、できれば2時間に1回くらいオシッコに起きれれば、パウチや面板の確認はできるよな…』

『でもそれって自分で決めつけることできないし…』

そんなことを思いながら、特に面板の溶けに問題なかったので、次回の交換は再度5日に1回交換を目処にし、他にはガスが出ないような食事をしていこうと決めたのである。

ーつづくー

ヒロ田

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