不安や心配事もしくは落ち込んでいる時に読む記事

不安や心配事もしくは落ち込んでいる時に読む記事

クローン病という聞いたことも無いような

病名、そして難病と告げられると、そりゃ

誰もが一度は落ち込むだろう。

2002年、ボクもクローン病と診断された時は

やはり落ち込んだ。

今やインターネットの進化で情報収集すること

が容易にできる時代。

身体に不調をきたすとまずはインターネットで

調べるだろう。

18年前のボクもそうだった。

当時スマホこそなかったもののインターネッ

トは普及していたから今で言うググることは

容易にできた時代だ。

光ファイバーではなくISDNだったけれど…。

でも調べものするには十分な速度だった。

自分の身に起きている症状を書いて検索する。

【下痢続く 痔ろう】

【下痢続く 痔ろう 体重減少】

【下痢 痔ろう 体重減少 立ち眩み】

<大腸がん、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、

クローン病…>

こういった項目が何度もヒットする。

一番初めに大腸がんを疑い近所のクリニックへ

行き、採血でのがん検診をやってもらい、結果

がんではなかったのだが、この時、医師から

CRPが高いのと貧血気味になっているので、

検便してみましょうと言われた。

しかし、がんでは無いとわかったボクはホッと

してしまい、検便は断ってしまった。

なぜなら

『がんでなかったらストレスからくる過敏性

腸症候群かな…』

と勝手に思ってしまったからだ。

なぜ人って自分の都合の良い方向に考えるの

だろうか…。

《プラス思考!プラス思考!

悪いことを考えると本当に悪いことが起きる

から、悪いことを考えず良いことを考えよう!》

なんていう自己啓発本やそう言ってる人は

多かったな…。

そんな自分も、いざそういった局面に立った時、

頭が勝手に都合の良い方向に考えていた。

『がんではなかった。じゃあ過敏性腸症候群だ』

と…。

なぜ潰瘍性大腸炎やクローン病を考えなかった

かって?

当時、日本で潰瘍性大腸炎は8万人、クローン病

は3万人と言われていた。

自分の症状としては潰瘍性大腸炎やクローン病

が凄く近いけれど、そんな数少ない難病に自分が

なるはずはない。

そう思っていたからだ。

だが、その1ヶ月後、、、

【クローン病です】

と診断された。

医師に告げられた時、正直そんなにショックで

は無かった。

病名がわかってスッキリしたのと、その日から

絶食と言われたけれど、当時は食に関しての

欲求も低いほうだったから、特にガッカリでも

なかった。

しかし、、、

3日後くらい経った頃だろうか。

エレンタールが2口くらいしか飲めなく、

体調もどんどん悪くなっていった。

『これからどうなっていくのか?』

『仕事は大丈夫か?』

そういった心配事や不安が一気に押し寄せて

きた。

そんなとき

『悪いことを考えたらダメだ!』

『プラス思考!プラス思考!』

そんなことできるだろうか?

無理だ。

そんな状況でも『良いことを考えよう!』

とは考えられないのだ。

いや、思うことはできる。

けれど思うだけであって、解決する方向には

いかない。

同じくストーマになった時、正確にはストー

マにするかどうか決断する前だが、その時も

心配事や不安が襲ってきた。

『こんなにトイレに通い続けてどうなる?』

『トイレのことばかり気にして人とも会えない

ぞ…』

こうしてボクはストーマになる1年、いや2年

位前から徐々に引きこもりがちになっていった。

それまでは友人、知人からのお誘いも多く、

良く人と会っていたが、徐々にお断りすること

が多くなっていき、そのうち誘われることも

無くなった。

クローン病と告げられて3日後に感じた気持ち

と、ストーマになる数年前から引きこもりが

ちになっていくときの気持ちは同じだった。

何とも言えない孤独感だ。

けれど、その現状を受け入れていくと、良い

方向に考えていけるものだ。

一番良くないのは、ただやみくもに

【良いこと、プラスなことを考えよう!】

と思うことだ。

思うだけで何も生まれない。

不安や心配事が出てきたとき、ボクは現状を

知ることにしている。

病気のことだけじゃないが…。

心配していること、不安なことをノートに書きだす。

そして何を気にしているのか?

何にこだわっているのか?

その中で、別に考えなくて良い、ここから

削除して良いという項目はないか?

じゃあどうなったら良いのか?

そういったことを考えるようにしている。

現状を知る。

これを知ることで解決策は出てくるものだ。

でも、この現状を知るという行動をするときに、

とても大切なことがある。

それは、理想で物事を考えていないか?

ということだ。

理想で物事を考えると、自分に起きてる現状

を、良く知ることができない。

理想で物事を考えるから、現状の自分が嫌に

なる。

結果、不安や心配事が残ったまま、日々過ご

すことになる。

じゃあ、その解決方法は?

それは、自分よりも大変な状態だな…という

人の情報を知るということ。

【他人と比較するなんて…】

と言った声が多く聞こえてくる社会だが、

それは表向き言ってるだけであって、みんな

比較しているのだ。

だから、

【人より良い家に住みたい】

【人より良い車に乗りたい】

【人よりお金を持ちたい】

…などなど。

これ、全部、人と比較してるからじゃないか?

でも、その比較って現状の自分というより、

ちょっと高い理想の人を見てるんじゃないか?

これはモチベーションが高いときは良いと

思うが、落ち込んでいる自分がそこを見ると

余計に落ち込む。

じゃあ、その逆はどうか?

自分よりも大変な人がいる。

そっちを知ろうとしたことはあるか?

これも比較するのは良くないと言われている

教育を受けているから、知ろうとしている

人は少ないのかもしれない。

けれど、ボクは落ち込んでいるとき、自分

よりも大変な人がいるということをたくさん

知った。

『ボクはまだ恵まれてるな…』

『この人、ボクよりも大変な状況なのに凄く

前向きに生きている…』

そんなことを知れば知るほど、現状の自分を

受け入れれるようになる。

現状を受け入れれるようになったら、さっき

書いた

《現状を知る作業》

《今後どうしていきたいか?》

を考えることができるようになる。

【ヒロ田のクローン病とストーマの世界】

を書いていこうと思ったのは、クローン病に

なったり、ストーマになるかも…、もしくは

ストーマになった。という人が参考にできる

よう、時には比較していただけるように書き

だしたものだ。

世の中にはボクよりも大変な人はたくさんいる。

反面、ボクよりも状況的に良い人もたくさん

いるだろう。

そんな人のために参考になる、勇気づけられる

Blogにできればと考えている。

終わり良ければすべて良し!!

ーおわりー

ヒロ田

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