イレウス(腸閉塞)で二度目の入院

イレウス(腸閉塞)で二度目の入院

2020年7月23日。

二度目のイレウスで入院した。

初めてイレウスで入院したのは、2018年10

月17日のこと。

なので1年9ヶ月ぶり二度目のイレウスとなる。

イレウスになった原因は、ストーマから10cm

くらい中に入ったところで、腸が緩やかに折れ

曲がっており、そこが詰まりやすくなっている

とのことだった。

これは一度目のイレウスの時と同じだ。

ここで少し過去を振り返ってみたい。

まず、初めてイレウスになったのはストーマ

手術を受けてから約1年半後。

手術をするとイレウスになりやすいとは聞いて

いたが、イレウスに関してはどちらかと言えば

他人事だった。

というのも、クローン病になってからストーマ

手術するまで腸が詰まるという経験をしてない

からだ。

ストーマ手術する7年くらい前、大腸バイパス

手術を受けたことがある。

大腸が爪楊枝くらいの細さの狭窄が2箇所見つか

ったためだ。

そんな状態だった時も腸が詰まるということは

なかった。

まぁ、絶食していて栄養はエレンタールのみだ

ったということもあるが…。

なので初めてイレウスになり入院した時は、

びっくりしたのとガッカリした気持ちが入り

交じっていたと記憶している。

そんなイレウスも、二度もなればうまく付き

合っていくしかない。

そう考えれるようになった。

イレウスになる前には必ず予兆がある。

それをサブイレウスと言うようだ。

(正確にはサブイレウスという言葉は医学

用語には無いようだが…)

一度目の入院の時も、二度目の入院の時も、

そのサブイレウスが数日前、いやその間に

絶食もしているから数ヶ月前からといった

ほうが良いかもしれないな…。

サブイレウスは、イレウスと同じように

腹痛から始まる。

同時に何となく吐き気もするから徐々に

食欲は無くなってくる。

その異変には誰もが気づくと思う。

食欲は無くなってくるが、口の中が渇くので

水分は適度に取りたくなる。

水分というより水が飲みたいという感じと

言ったほうが良いかな…。

そのままの状態がしばらく続き、それでも便が

出てこなければ、腹痛は徐々に増してくる。

腹痛が強くなると吐き気も同時に強くなって

くる。

腹痛も吐き気も強くなり、時には嘔吐。

嘔吐と言っても食べてないから出て

くるものは胃液や水などだが…。

その状態がずっと続くと、どんどん体調が

悪くなってくる。

食べないし、水もそんなに飲まないし…なの

でフラフラ状態だ。

結果的に病院へ行くことになり、そのまま

入院となるのだ。

イレウスで入院すると、少なくとも二週間は

入院することになる。

状況によっては長くなることもあるだろう。

注:ここまで書いてきたことは、あくまでも

ヒロ田の場合。

医師がイレウスと診断するには、

①採血

②レントゲン検査 or CT検査

の結果で決まる。

その検査結果で、状況によっては緊急手術と

いうこともあるだろうが、だいたいは絶食、

入院して治療ということになる。

治療方法としては、

・絶食して点滴

ここで便が出てくれば問題ないのだが、もし

その状態が続くようであれば、

・胃管チューブを挿入し減圧する。

便が詰まってるのになぜ胃管?

そう思っていたのだが、胃液など腸に流れて

いかないように胃管チューブを挿入して減圧

することで楽になる。という理由を聞いて納

得した。

その胃管チューブのおかげで、1回目の入院時

は夜中に便が出るようになり、入院翌日には

何事もなかったかのように体調が良くなった。

と言ってもすぐに退院はできないが…。

さて、その胃管チューブを挿入してもイレウス

が改善しなければ、

・イレウス管を挿入(肛門から入れる)して

 減圧する。

これはボクも体験したことが無いので、語る

ことはできないが、聞いたところによると、

けっこう辛い治療のようだ。

確かにずっと管を入れっぱなしなので、イメ

ージしただけでも大変なように思う。

二度目のイレウスの時は、胃管チューブでは

なく、ネラトンカテーテルというものをスト

ーマから挿入して便が出るようになった。

というのも、胃管チューブでダメだったから

とかではなく、CT検査をした結果、一度目

の時と同じで、ストーマから10cmくらい中に

入ったところで、腸が少し角度がついて曲がっ

ており、そこが溜まりやすくなっているという

ことがわかったので、そのネラトンカテーテル

というものをストーマから挿入。

入れたらすぐに便が出てきて解決。

ネラトンカテーテルというものを初めて使うの

で、どうなるのか?と気になってはいたが、ス

トーマからの挿入だったから、苦しいや痛い、

辛い、がまったく無かった。

この時ばかりはストーマで良かったな…。と

思える瞬間だった。

二度、イレウスを経験した者として言えるのは、

当たり前だがイレウスにならないようにした

ほうが良いということだ。

イレウスになる原因は人によって様々だ。

狭窄になって詰まる人、ボクのように腸が折れ

曲がっていて、そこが通過しづらくなっている

など…。

いろんなパターンがあるだろう。

症状も人それぞれだ。

例えば、激しい腹痛が起きて嘔吐し、そのま

ま病院に運ばれる人、ボクのようにジワジワ

腹痛が起きて吐き気が続く人などなど…。

ボクの場合は二度イレウスで入院する前に、

必ずサブイレウスが起きていた。

そのサブイレウスだけでもストーマになって

から4年の間に10回くらいは起きている。

今回二度目の入院をして気づいたのは、一度

サブイレウスになると腸が炎症を起こし、浮腫

んだ状態になる。

そこに続けて食べ物が入ってくるとイレウスは

起こしやすくなるということだ。

なのでサブイレウスが起きてから便が出て、

一度は良くなったとしても、そこから二週間

くらいは絶食を続けたほうが良い。

三度目のイレウス入院を避けるためにも、基本

絶食にして、続けて食事をしないということを

心がけてやっていきたい。

今までの傾向からすると、5~6食食べ続けると

サブイレウスになっている。

今後は、今までよりももっと計画的に食事をし

こう!

そう決断できた二度目のイレウス入院だった。

ーおわりー

ヒロ田

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