クローン病になり、いろいろ情報収集
していると、『内科的治療に効果が無く
狭窄や穿孔になった場合、外科的治療が
必要になる。』
といった情報をよく目にした。
自分はそうならないようにしよう。
そう考えていた。
しかし、クローン病と診断されてから
7年経った時、大腸狭窄によるバイパス術
が必要になった。
それでも、これ以上の手術はしないぞ!
そう思っていた。
体調が悪くなるたびに、気になって
いろいろと調べていくと、
『ストーマ(人工肛門)』になってる
人もいるということがわかった。
ストーマ(人工肛門)には絶対に
なりたくない。
そう思っていた。
特に深く考えていたわけではない。
ただ、お尻(肛門)から排泄するのが
普通なのに、それがお腹からって…。
と単純に思っていただけだ。
そして今ボクはストーマ(人工肛門)に
なった。
結論から言うと、ストーマ(人工肛門)
にして良かった。
なぜそう思うのか?
ボクなりに思うストーマ(人工肛門)
のメリットとデメリットを書いてみたい。
◆ストーマ(人工肛門)のメリット
●トイレの回数が激減した。
1時間に2~3回行っていたトイレ
(行く前に漏れることも多々。
なので便意も含めた回数)
が、1日7~8回くらいで今は
落ち着いている。
●お尻(肛門)が痛くならない。
ボクは永久ストーマになったので、
肛門も手術で取って塞いでいる。
そのおかげで当たり前だが
痔ろうで苦しむとか、膿が出てきて
痛い、不快…というのが無くなった。
●体調がすこぶる良くなる。
腸が悪いと栄養が吸収されないようだ。
体重を増やしたいと思って、エレンタール
(栄養療法)を多く摂取しても、
なかなか増えていかない。
ボクのベスト体重は62kg。
それが手術前は42kgまで下がった。
手術後、1ヶ月で10kg増の52kg。
手術後3ヶ月で58kg。
手術後1年で62kgになった。
現在は、落ち着いて60kg前後をキープ
している。
●各市町村から一定の補助がある。
永久ストーマに限るが、有難いことに
補助がある。
・永久ストーマになると障害者手帳が
発行される。(自身又は家族が手続き)
一般的なストーマだと主に4級。
・その障害者手帳を持っていると、
ストーマ装具の補助が受けれる。
※各市町村によって金額が変わる。
ボクは月に9,400円の補助。
・交通費の割引
これも市町村によって違うのかも
しれないが、主に、、、
JRなどの運賃割引
国内航空運賃の割引
有料道路の障害者割引
バス・地下鉄などの乗車券
タクシー利用券
自動車燃料助成券
上記の黄色いマーカーの項目は、
どれか1つ選択できる。
ボクは、自動車燃料補助券。
ボクの地域の交通費の補助金額は
1年間10,000円。
一方で、ストーマにしたことで
デメリットも出てくる。
◆ストーマ(人工肛門)のデメリット
●時と場所を関係なくして排泄される。
このため、トイレの無い場所に長時間
いるのは厳しい。
あと、ボクの場合はパウチ(袋)が
小さめを選んでるということもあって、
3~4時間に1回は処理をしたいところ。
寝てて一度も起きずにいたとしたら、、、
布団を汚してしまう可能性大だ。
ボクは過去(ストーマになって1年以内)
に3回は漏らしたことがある。
詳しくは、【寝ているときに漏れを経験】
を読んでみてください。
●オストメイト用のトイレに入りづらい
せっかくストーマ(人工肛門)の方用に
オストメイトのトイレがあっても
入りづらい。
「何であの人あのトイレ使ってるの?
普通の人なのに…」
と思われる可能性が高いので。。。
もちろん、そんなの気にせず
入ればいいのだが、周りがトイレに
並んでるなか、ちょっと入りづらい。
●銭湯、温泉に行けなくなった。
ボクの場合は…。
と最初に伝えておきたい。
なぜなら、ストーマの人でも
入っているという話を聞くので
気にならない方は行ってると
思われる。
ただ、ボクはストーマになって
2年なので、まだ抵抗がある。
そのため今のところはデメリット。
ボクのいまのメリット、デメリットは
こんな感じ。
また今後メリット、デメリットが
出てきたら追記していきたい。
ではまた。
ヒロ田