第177話 ストーマ手術後4日目は診断書作成依頼とヘパリンも再開

第177話 ストーマ手術後4日目は診断書作成依頼とヘパリンも再開

「ヒロ田さん、ばっちりですね!」

初めて自身でストーマ装具の交換をし、それ

を見ていたWOCナースの林田さんがそう言っ

てくれた。

WOC「もう、合格点つけて大丈夫です」

ヒロ田「あっ、そうですか。ありがとうござ

います」

「でも、次も立ち合いで見てもらえると助か

ります」

WOC「もちろんです。次も見ますし、何か

あればいつでも見ますからねー」

ヒロ田「はい、お願いします」

WOC「じゃあ次の交換は6日ですね」

手術後、2日に1回交換のストーマ装具を使用

していたが、ゴールデンウィークの後半突入

ということで、WOCの林田さんは休みになる。

そのため4日に1回交換で良いストーマ装具に

してくれた。

ヒロ田「2日に1回交換しか経験したことな

いので、4日持つなんて信じられませんね

(笑)」

WOC「そうですね、4日持つと言っても面板

の溶け具合を見て、3日で交換したほうが良い

とか4日で大丈夫という判断をすることになる

と思うので、次の交換の時に確認して決めて

いきましょう!」

ヒロ田「わかりました」

こうして自身初めてのストーマ交換が終わった

のである。

ストーマ交換が終わった後は、診断書作成

のお願いに行く。

受付まではけっこう長い距離だが、歩くこ

とは全く苦ではない。

飲み薬の痛み止めを飲んでいることもあるの

だろうが、手術後から痛いと感じたことが

ない。

これは有難かった。

初めて大腸のバイパス手術をしたときは、

こんな楽には歩けなかった。

もし今回もあの時と同じような痛みがあると

したら、こんなに長い距離を歩くのは苦痛だ

ったかもしれない…。

なぜ入院中に診断書を作成?

その理由は、永久ストーマになったことで、

身体障害者手帳を作るためだ。

身体障害者手帳をもらえると、ストーマ装具

の給付券をもらうことができる。

この給付券でストーマ装具を購入することが

できるのだ。

もちろん人によっては、その給付券の金額内

では買えず、不足金は自身の持ち出しで購入

する必要はあるが…。

にしてもだ、いただけるのは大変ありがたい。

※各市町村によって違うと思うが、ホーム

ページで身体障害者→日常生活用具(ス

トーマ用品)を見ていただけると、給付

券やその他の詳細がわかるので見ていた

だきたい。

身体障害者手帳のことについては、ストーマ

手術をすることが決まったとき、WOCナース

の林田さんから説明を受けていた。

退院後なるべく早く申請したほうが良いとい

うことも言っていた。

というのも入院期間中は病院の装具を利用で

きるが、退院すると自身で購入したものを利

用しなければいけない。

そのため、なるべく早い段階で身体障害者手

帳をもらえたほうが装具の購入時に持ちだし

が少なくなるのだ。

手術するのは4月28日。

その翌日からゴールデンウィークだ。

となれば診断書を出してもらったりするのも

遅くなる。

ボクは、WOCナースの林田さんから聞いて

すぐに市町村役場にTELをし、ストーマにな

ることを告げ、手続きには何が必要か?

何を準備すればよいのか?ということを確認

していた。

まず身体障害者手帳を作るためには、指定医師

が記載した身体障害者診断書、意見書というの

が必要とのことだった。

その書式については郵送も可能とのことだった

ので、入院中の病院に送ってもらっていた。

※今は申請書をダウンロードすることが可能

になっているようだ。

そしてボクは5月2日の平日、身体障害者手帳を

作るための診断書をお願いしに受付へと向かい

手続きをしてきたのだ。

病室に戻るとエレンタールの準備をする。

経鼻でやるので、チューブを鼻に入れたり、

ポンプを準備したりと多少手間だが何年も

やっていることなので慣れたものだ。

「ヒロ田さん、あっ、エレンタール始めます?」

ヒロ田「いま準備してるところなので、もう

少ししたら始めようと思います」

看護師「わかりました」

「それで、手術前に中止したヘパリンなんです

けど、今日からまたやっていこうということに

なりまして…」

ボクは手術の約二週間前に、腕から入れたIVH

カテーテルの先で血栓ができ、抗凝固薬のヘパ

リンという点滴を24時間つなぎっぱなしでやっ

ていた。

手術の前日にはその点滴を止めていたのだが、

その点滴を再開するというのだ。

ヒロ田「あっ、またヘパリンやっていくんで

すかー。もうやらないもんだと思ってました

(笑)」

看護師「そうなんですよー。血栓が残ってると

困るのでやっていこうってことになったみたい

で…」

ヒロ田「まぁしょうがないですよね。エレンタ

ールもやるから点滴スタンドも凄いことになり

ますね(笑)」

看護師「そうですね、ちょっとトイレとか行く

とき大変でしょうけど…」

「でもお部屋のトイレも使えますしね!」

ヒロ田「いえ、トイレは廊下を歩いていって

ます。楽なほうを選んでたら歩かなくなるの

で…(笑)」

看護師「確かにそうですね(苦笑)」

「じゃあ、点滴つないでいきますねー」

ヒロ田「はい、お願いします」

『身体からオシッコの管とかは抜けたけれど

エレンタールにヘパリン…(苦笑)』

『点滴スタンドがチューブだらけだな…

(苦笑)』

こうして5月2日の平日は、バタバタして一日

が終わっていったのである。

ーつづくー

ヒロ田

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