第2話 お尻(肛門)に異変

第2話 お尻(肛門)に異変

『健康な人は1日3回トイレに

行くらしい…』

当時ボクは軟便で1日2回は

トイレに行ってたのだが、そんな

言葉に勇気をもらい、トイレの回数は

気にしないようにした。

しかし、こういう時は続くもので、

もう一つ気になる出来事があった。

それは、お腹いっぱい食べると

必ず30分くらいで具合が悪くなった。

当時ボクはタバコを吸っていた。

お腹いっぱい食べて、食後にダバコを

吸うと具合が悪くなる。

吐き気がするという感じだ。

今までこんなことは無かった。

タバコが原因か…?

そう思い、タバコをすぐ吸わないように

したこともあるが、人と話したりしている

時も、話してるだけで吐き気がする。

しばらくすると眠気が襲ってくる。

『寝不足でこうなるのか…?』

ボクは、昼食後は極力1人になり、

タバコも吸わず、30分くらい寝る

ようにした。

30分くらいすると、あれだけ具合

悪かったのが、嘘のように治まる。

『胃が悪いのか…?』

そう思うことも多かった。

体調が優れないなら、病院に行けば

いいものを、すごく苦しいわけでも

痛いわけでもないので、病院という

選択肢はボクになかった。

今までボクは満腹になるまで

食べていたタイプだったので

腹八分では食べた気がしない。

けれども、具合悪くなるのも

嫌なので、満腹にならないように

気をつけた。

特に寝不足の時に具合悪く

なっていたので、寝不足の時は

余計に気を使った。

『寝不足にならないようにしよう!』

そうは思ったものの、最低でも週に1回は

友人たちと飲むということが多く、

だいたい朝方まで飲んでいる。

そんなときは2~3時間の睡眠で会社へ。

ある日、、、

トイレの回数が1日2回から1日3回へと

増えていることに気づいた。

朝、昼、夜の3回だ。

『そういえば健康な人は1日3回

トイレに行くんだったな…』

またしても根拠のないプラス思考を

し始めた。

しかしだ、、、

そうは言ってもその1日3回は、

軟便ではなく、下痢という状態だ。

にもかかわらず、、、

『風邪をひいて熱が

出ているときのほうが辛い。』

『これくらいなら病気ではない。』

『健康は人は1日3回なんだ。』

『お酒飲んだりしてるからだよ…』

そうやって自分の都合の良いように

考えていた。

好きなものを食べ、好きなものを飲み、

胃腸が強いと思っていたボクは、

食べ物の組み合わせというものを

良く考えたことが無い。

例えば今日は肉を食べるので

野菜を多めに食べようとか、

肉ばかり食べているので魚にしよう…

そう考えるのだろうけど、

ボクにはそれがなかった。

気づいたら3食肉だった。

昼ラーメン食べたのに、夜もラーメン

食べちゃった…など、そんなことは

日常茶飯事。

そんな毎日を過ごしていたある日、

ボクの身体に異変が起きた。

『あれ、、、なんかお尻(肛門のあたり)

が痛いぞ・・・』

座ったまま、寝たまま、立っているとき、

歩いているとき…

その動作をしているときは全く痛みはない。

しかし、、、

座っているところから立ったり、

咳やくしゃみをしたりすると何となく痛い。

そう、力が入ると痛い感じだ。

『なんだコレ、、、痔になったのか?』

場所が場所だけに不安になってきた。

『ちょっとちょっと勘弁してちょうだいよ…

痔なんて恥ずかしいな~…』

気になっていたボクは、お風呂の時に

身体を洗いながら確認してみた。

『もしかして何かできてるのか…?』

恐る恐る手で触ってみると、、、

『あれ?何かできてるわけではない』

『でも、内痔核ってやつか…?

中にできてるのかな…?』

ボクは良くわかりもしないのに

そんなことを勝手に想像した。

まだ外に出てきてないし、

痛さもそんなに痛くはない。我慢できる。

そう呑気に考え、少し放置しておこうと

考えた。

ところがだ、、、

そんなボクの気持ちとは裏腹に

日々痛さが増してきた。

5日くらい経った頃だろうか。。。

『これは中で痔になっている。

内痔核というやつではないか…?』

そう自己判断して近くの薬局に行った。

さすがに痔の薬をくださいというのは

照れてしまう。

けれども肛門科に行くよりはマシだ。

思い切って聞いてみよう。

「あの、痔になったようなんですが、

良い薬はないですか?」

店員さん「塗るタイプですか?」

ボク  「いえ、なんか外側ではなく

内側でなってるようなんです」

店員さん「あー、それであればこの坐薬の

タイプがオススメです」

ボクは坐薬タイプの薬を買い、

仕事中だったのだが、自宅に戻り坐薬を

挿した。

『痛ってぇ~。。。』

挿し込んだら余計に痛かった。

そりゃそうだ、このとき膿が溜まってると

知らずに挿し込んでいるのだから。。。

ボクは痛くてしばらく動けずにいた。

『ココ(肛門)が痛いんだから

痔で間違いないだろう…。

でも、坐薬入れたから後々効いて

くるだろう。。。』

そう思い、ボクは仕事へと戻っていった。

ーつづくー

ヒロ田

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