第94話 ボクの大腸はクエスチョンマークの形なの?
大腸カメラとバルーン拡張術をするために別の病院から来ていた医師(以下、検査医)が、検査が間もなく終了することを告げる。検査医「ヒロ田さん、そろそろ終わりますからねー。トイレはそこにありますか ら…」『なぜトイレ?』と思った。
泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生
大腸カメラとバルーン拡張術をするために別の病院から来ていた医師(以下、検査医)が、検査が間もなく終了することを告げる。検査医「ヒロ田さん、そろそろ終わりますからねー。トイレはそこにありますか ら…」『なぜトイレ?』と思った。
「ヒロ田さん、検査呼ばれましたので一緒にいきましょう」今日の担当看護師さんが呼びに来た。2014年5月27日。今日は、大腸カメラとバルーン拡張術をする日だ。担当の看護師さんと透視のできる検査室へと向かった。病院が変わって初めての大腸カメラだ。
金曜日にヒュミラ(アダリムマブ)を4本投与した。後は火曜日まで何もすることが無い。絶食も続けているからエレンタールを自分で作り、自己管理しながら鼻チュー生活だ。点滴もなければ採血もない週末。そうなると看護師さんもボクの所に来る回数は減る。
ヒュミラを打つのは4箇所。太ももの左右、お腹の左右に1本ずつ打つ。どっちからでもいいのだが久々の一発だ。チクッと痛くないか?ビビッて変なとこに刺さないか?そんなことが一瞬にして頭の中を駆け巡る。周りはボクが準備しているところをじっと見ている。
2014年5月23日、入院して16日目。今日は、ヒュミラ(アダリムマブ)を打つ日だ。実は、以前にヒュミラを何度かやったことがある。2010年くらいのことだろうか…。その時は大腸が狭窄になったということでヒュミラの使用を中止した。
2014年5月20日。入院して13日目。この調子でいくと5月22日の退院は難しいと思われる。けれど、5月23日(金)もしくは5月24日(土)には退院できる可能性がある。そんな希望を持ちつつ、午後からは三度目のMRI検査だ。
結核の疑いで個室に入っているおかげでシャワーを浴びる時間に制限がない。これが大部屋に入っていて、浴室を利用するとなれば、今日は午前、明日は午後…という感じで、男性、女性が交互に利用できる時間帯が入れ替わるようになっている。
入院してから2回目の日曜日がきた。 そんな日曜日の朝もIBD専門医師(以下IBD医師)はやってくる。「ヒロ田さん、どうですかー?」と…。患者としては担当してくれている医師が来てくれるのは有難いし安心する。ただ来てくれるのは嬉しいのだが…。
100%ジュースとドリップコーヒーを手に病室に戻ってきたボクは、早速ドリップコーヒーを飲むことにした。久々に飲むコーヒーは美味しい。一息ついた15時30分頃、病室のドアがノックされ呼吸器科の医師(以下、呼吸医)が入ってきた。
午後から、外来で呼吸器科の診察があるとのことだったが、14時になっても呼ばれない。ボクは待ちくたびれていた。14時30分頃だろうか…。病室のドアをノックする音が聞こえた。「ヒロ田さん、こんにちは。呼吸器科の医師(以下、呼吸医)をやってます」