はじめての注腸造影検査

はじめての注腸検査

クローン病は、難病指定されている。

難病認定されると、特定疾患となり

医療費の自己負担が少なくなる。

もし、この特定疾患という制度が無ければ

毎月とんでもない金額が治療費にかかる。

なので、もし難病だった場合には

とてもありがたい制度だ。

ただ、そのためには様々な検査をして、

本当にその病気なのか?ということを

特定しなければいけない。

クローン病は、疑いがかかると

やはり最初は大腸カメラの検査をして…

というのが多いと思われる。

それでクローン病かどうか、、、

クローン病に似た病気で潰瘍性大腸炎と

いう病気がある。

簡単に言うと、クローン病は口から肛門までの

消化器官すべてに潰瘍ができる病気。

潰瘍性大腸炎は、大腸だけにできる病気。と

考えてもらって良いと思うが、もし詳しく

知りたい方は、こちらのクローン病を、

もしくは潰瘍性大腸炎を読んでみてください。

※ともにWikipedia参照

ボクは、大腸カメラでクローン病と

診断され、入院することになった。

と同時に、難病認定を受けるための

検査が行われていく。

大腸カメラの次に受けたのは、

注腸造影検査というものだ。

大腸カメラと同じく、下剤を飲んで

腸を綺麗にしておく必要がある。

何度も下痢をしていて、さらにボクの場合、

痔ろうになっているものだから、

トイレの回数が多ければ多いほど

お尻が痛くなってくる。

なので、この下痢をしているときに

下剤というのはちょっと憂鬱になる。

しかし、ボクの担当してくれた主治医が、

下痢をしていることに加え、

絶食を入院前から入れて二週間はしていたため、

通常の半分の量の下剤を飲むだけで良い。

と言ってくれた。

2ℓ飲まなければいけないところを

1ℓで良くなった。

これはありがたいことだ。

朝7時くらいから下剤を飲み、

検査は午後からだ。

当たり前だが、大腸カメラをはじめ

受ける検査は初めてのものがほとんどだ。

大腸カメラの時、苦痛じゃないように

眠る薬を使用してくれた。

今回もそれを使って欲しいと思い、

主治医に聞いてみた。

「使ってあげたいんだけど、今回は

お尻からバリウムを入れて、身体を

横向きになってもらったり、仰向けに

なってもらいながらやる検査だから

起きていてもらわないとできない

検査なんだよね」

という回答だった。

『お尻からバリウム入れるって…』

イメトレをしてみたけれど、

嫌なイメージしか出てこない。

もう後戻りはできない。

腹をくくってやるしかない。

そう決めて検査室へと入った。

レントゲン室に、割と広めのベッドのような

ものがあり、動かすからか両サイドに

手すりのようなものがあって、

それを掴めるようになっている。

まずはうつ伏せで寝かされた。

大腸カメラと同じように

お尻のところに穴が開いた紙パンツを

履いている。

うつ伏せで寝ると、少し頭が高く

足が低くなるようにベッドが動く。

「じゃあ始めるね~」

その瞬間、お尻からビューっと

冷たいものが入ってきた。

『なんだか変な感じだな~…』

後ろからされているので、

どれくらいの量を入れてるのか

わからないが、けっこうな量が

入ってるのではないか?と

思うくらい注入している気がした。

30秒くらいやっていただろうか。。。

やっと注入が終わり、

ホッとしていたのもつかの間。

次は、なんだかお腹が張るような

感じになってきて、思わず

「なんかちょっと苦しい感じですね」

と言ってしまった。

主治医は、「今ね、バリウムを上まで

送り込むのに空気を入れてるんだよね」

『え~、、、なんだ空気入れてるって…』

内心そう思っていた。

上まで送り込めたのか、

主治医がレントゲン技師さんに

「ここで1枚お願いします」

「はいちょっと動かしてください」

「ヒロ田さん、今度あお向けに

なってもらえる」

「はい、ここで1枚撮ってください」

「ヒロ田さん、次左側向いて~」

「はい、ここで1枚」

「ちょっと動かしてもらっていいですか」

こんな感じで検査が続いていく。

そうこうしているうちに、

今度は急に便意を催してきた。

これは漏らしたらまずいと思い、

「先生、なんか漏れそうな感じ

なんですけど~」

と言うと、

「ごめんね、いま空気抜いて

バリウムを下まで下げてきてる

から、もうちょっと待っててね」

きっと、素早く検査をしてくれてると

思うのだが、受けてる側は1秒が長く

感じるものだ。

そして、漏れそうな感覚がありながら

また横向いたり…だ。

「よし、じゃあこれで終わるよ~」

「出たらすぐトイレあるから~」

検査が終わってすぐにトイレへ。

当然だがバリウムしか出てこない。

一度終わってからも、なんだか便意がある。

とりあえずトイレ近くのイスに座って、

3回くらいトイレに行ってから

病室に戻った。

病室に戻ると、看護師さんが明るく

「どうでしたか~」と迎え入れて

くれたが、手に持っていたものを

ボクに手渡し、「コレ水と一緒に

飲んでくださいね。バリウムが

固まってしまうと良くないので」

そう言ってボクにくれたのは、

下剤だった。。。

検査の前後で下剤。

う~ん。

注腸バリウムをやるんだったら

大腸カメラのほうが全然いいな。

そう思えた検査だった。

ヒロ田。

[広告]
ヒロ田レクタングル(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

[広告]
ヒロ田レクタングル(大)