体重が60kgなったことで、エレンタールの
摂取を止めていくようにした。
体調が良くても1日3袋（900kcal）は
エレンタールを摂取してるほうが、
再燃しづらいと言われてる。
理由はわからないのだが…。
ボクは、体重が60kgになったことで
気持ちが大きくなっていたのだろう。
『エレンタールは不要じゃないか？』
と考え、その代わり食事でカロリーを
摂ろうと思っていたのである。
クローン病では安全食とNG食と言われる
ものがある。
※人によって違うのだが、おおよそ
こういう食べ物は止めといたほうが
良いよという目安のもの
基本的に高カロリー・低脂肪・低残渣の
食事を心がけたほうが良いと言われている。
ボクは、クローン病の人が食べても大丈夫
と言われてる安全食を調べて食べるように
した。
クローン病になる前に好きだった食べ物の
ラーメンやチャーハン、焼肉やお酒などは
当然NG食。
うどんよりも蕎麦が好きだったけれど、
蕎麦はNG食になっているため、うどんを
食べるようにした。
ご飯はNG食ではない。
もともとパンはあまり食べず、ご飯が
多かったので、そのご飯が食べれると
いうのは嬉しい。
おかずは、肉を食べることが多かった。
しかし、肉は鶏のササミは良いが、他の
肉はNG食になっており、肉を食べたい時は
ササミを食べるようにし、基本は魚を中心
に食べるよう心がけた。
絶食解禁後は、お粥や雑炊がメインで
それに具なしの味噌汁がつく感じ。
1日に2回食べれるようになった時は、
夜、雑炊と具なしの味噌汁。
昼は白いご飯とササミや卵焼きを
（油を使わないようにして）弁当にして
職場に持っていった。
同じメニューが続いていたが、飽きる
ことなく続けれた。
食べれるということに幸せを感じて
いたので飽きるということがなかったの
だろう。
極力、外食はしないようにしていた。
しかし、安全と言われている食べ物は
試してみたい。
あるとき仕事が遅くなり、作るのも面倒
だったので、絶食解禁後初の外食をしよう
と考えた。
うどんであれば大丈夫だろうと、うどんの
あるお店に行く。
注文するうどんは決めていた。
【かけうどん】
かけうどんであれば、基本、素うどん
だろうと思うのだが、メニューの写真を
見ると、かけうどんなのに天かすらしき
ものとか、わかめ、ネギが入っているように
見えたので「素うどんでお願いします」と
注文する際、付け加えておいた。
注文したうどんがきて、まずは汁を飲んだ。
『あ～、懐かしいな。この味だ』
忘れていた味を思い出してきた。
クローン病になる前、うどんか蕎麦かと
言ったら蕎麦を選んでいたボクだったが、
そんなことも言ってられない。
麺を食べれることだけでも有難い。
そう思いながら麺を啜る。
『あ～、この感じ。美味しいわ～』
ボクはどちらかと言えば食べるのは早い。
しかし絶食解禁後、食べれるようになって
から、ゆっくり噛んで食べることを
心がけた。
外食のうどんももちろん良く噛んで食べた。
麺デビューしたボクは、その日以来、
具なしの味噌汁を飲むことが無くなった。
うどんを食べたことで変な自信がついた
のだろう…。
次にチャレンジしたのはオニギリだ。
オニギリも、最初は食べようと思って
いたわけではない。
昼に持っていってた弁当ではお腹が空く
ようになってきたのだ。
夜まで我慢すればいいのだろうけど、
一度食べだすと、我慢するということが
できなくなっていた時だった。
そこでボクはコンビニでオニギリを買う
ことにした。
なるべく海苔の無いものを…と思っていた
のだが、ほとんどが海苔付きだ。
仕方ないので海苔を巻かずに食べることに
する。
ちなみにオニギリの中身は鮭を選んで食べた。
なぜ鮭だったのか…？
大したことではない、他の具よりは鮭が
安全だろうという安易な判断基準だ。
この時期は食べるたびに栄養吸収されていく
のがわかる時だった。
食べると指、腕や太ももが浮腫んでくる
感じ。
さらに、食べても食べてもお腹が空く。
さっき『大丈夫だろうか？』と思いながら
オニギリを食べたばかりなのに、1時間も
しないうちに、再びお腹が空く。
『またオニギリもな…』
と思い、今度は蕎麦屋さんに入って
素うどんを食べる。
そして仕事をするのだが、帰る前には
すでにお腹は減っている。
今度は自宅に帰ってから自分でうどんを
2人前作って食べる。
1時間くらいすると、またお腹が空いて
食べたくなってどうしようもないから
今度はうどん1人前作って食べる。
そんな感じで絶食していた期間が長かった
からか、一気に食欲が出てきた感じだ。
ダイエットした人が、よくリバウンドして
太ったという話を聞くが、それと同じ感覚
だったのかもしれない。
ーつづくー
ヒロ田