第67話 大腸カメラで狭窄2箇所発見ヒュミラ中止へ

第67話 大腸カメラで狭窄2箇所発見ヒュミラ中止へ

2日前に病院からもらってきたニフレックを

朝から飲む。

大腸カメラの検査の日だ。

もう何度も大腸検査はやっているので慣れて

はいるものの、朝からニフレックを飲むこと

だけは何度やっても慣れないものだ。

1杯飲んでキレイになってくれれば楽なもの

だが…。

いろいろ準備を終えて病院へ。

今回は、ヒュミラを使ってることで大腸に

狭窄ができていないかを目的とした大腸カメ

ラなので、レントゲン室でガストロというも

のを使い造影をする。

いつものように眠る薬を使い検査だ。

と言っても眠る薬を使ったところで、いつも

はフラフラしてお酒に酔った感じになる程度

で、寝ることはないのだが、今回は疲れてい

たのかわからないが、いつもより眠る薬の効

果があってウトウトしてしまった。

時々起きるのだがまたすぐ寝てしまう。

そんなことを繰り返していると、主治医が

何か言っている。

主治医「あれー、狭窄できてるなー」

ヒロ田「えっ?悪いんですか?」

主治医「うーん、ちょっと狭窄できてるねー。

潰瘍は良くなってきてるようなんだけどなー」

そう主治医が言ったのは覚えているのだが、

そこから先は覚えていない。

また眠ってしまったようだ。

検査が終わり違う部屋に移動し1時間くらい

睡眠する。

1時間くらい経つと看護師さんが起こしに

来る。

看護師「ヒロ田さーん、大丈夫ですかー?」

ヒロ田「はい、大丈夫です」

看護師「あっ、大丈夫そうですね。それじゃ

あ、いま先生に呼ばれるので待合室で待って

てくだださいね」

そう言われ内視鏡室近くの待合室で主治医か

ら呼ばれるのを待つ。

しばらくすると主治医から呼ばれ診察室へ。

主治医「いやーヒロ田さん、もうヒュミラは

できないわ。ヒロ田さんの場合、ヒュミラと

かレミケードで炎症は治るようなんだけど、

同時に狭窄になりやすいんだわー」

そう言いながら大腸カメラで撮った大腸の写

真とレントゲンで撮った写真をモニターに写

しだす。

主治医「ココとココの二箇所が狭窄になって

てカメラが入っていかないくらいなんだ」

ヒロ田「えー、カメラ入っていかないってカ

メラの太さどれくらいですか?」

主治医「直径1cmくらいかなー」

ヒロ田「直径1cmのカメラ入らないってこと

は、これ以上狭窄進むと手術しなきゃいけな

くなるってことですよね?」

主治医「いや、エレンタールで、まだ痛みあ

るわけじゃないよね?」

ヒロ田「あー、エレンタールの通過する時の

痛みは無いです」

主治医「じゃあ、しばらくエレンタール続け

て、あとはバルーン拡張術をどこかでやると

いう方法かなー」

ヒロ田「あー、ソレいいですね。やりましょ

う!」

主治医「いや、と言ってもねー無理にやって

腸に穴開くと大変だからさー、次の診察に来

る時までどうするか考えておくわー』

ボクは再び大腸に狭窄ができた。

狭窄と言えば大腸バイパス手術を思い出す。

あの時は【爪楊枝くらいの細さ】の狭窄が

2箇所できていた。

まだ今回は直径1cmくらいの太さはあるし、

絶食してエレンタールだけにしているが

通過するときの痛みは特にない。

これが爪楊枝くらいの細さだとエレンタール

だけでも狭窄になってる部分を通過するとき

に痛みが出る。

それから考えると今回の狭窄は絶食を続けて

いれば細くなることはないと考えれる。

あっ、ヒュミラは絶対できないが…。

ヒュミラをやると潰瘍は無くなっていってる

ようなので、効いてはいるのだろう。

だがボクには合わないということがわかった。

自分の身体に合わない、悪くなると思われる

ものは使いたくない。

ボクは『絶対に食事はしないぞ!エレンター

ルだけで毎日過ごすぞ!!』

そう決意した。

絶食でエレンタールだけだとお腹が空く。

だから誘惑に負けることもしばしば…。

しかし今回は『コレ以上、狭窄になると手術

になるかもしれないぞ!』という気持ちを

強く持ち、誘惑に負けることは無かった。

お腹が空いてきたら飴やガムで紛らわす。

そんな毎日を過ごしてきた。

一週間後に再び採血をして、そこで今後の

治療方法を主治医と相談することになる。

主治医も今回の狭窄は手術する必要がない

と言っているからやるとしたらバルーン

拡張術か…?

今回は外科的な治療は無いとしても、今後も

手術はしたくないと考えていたので、不良患

者になりそうな時は『狭窄進むゾ!』と言い

聞かせ真面目に絶食生活をした。

そして一週間後、ボクは再び病院へと向かっ

たのである。

ーつづくー

ヒロ田

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