第68話 抗生剤で下痢にもなるし止まりもする

第68話 抗生剤で下痢にもなるし止まりもする

大腸カメラで狭窄を2箇所確認してから初の

採血日。

CRP(炎症反応)の結果は、何と7.30だ。

正常値が0.30以下なのだからかなり高い。

『大腸の狭窄でこんなに高くなるのか?』

『2日前、寒気があったのは大腸の狭窄から

なのか?』

『狭窄だとしても腹痛は今のところないぞ…』

そんなことが頭の中を駆け巡る。

主治医「しばらくCT撮ってないから近いうち

CTも撮っておこうか」

ヒロ田「そうですね。来週でもいいですか?」

主治医「うん、そうだね。じゃあ来週で予定

入れとくよ。その時まで治療の方法考えたり

違う先生からもいろいろ治療方法聞いてみる

わー」

もう身体が慣れてしまっているのか、CRPが

高くても怠いという感じはない。

考えてみるとクローン病になる前は、平熱が

36度3分~5分で、37度になると怠さがあっ

たのだが、クローン病になり、痔ろうで熱が

37度3分~5分になっても何となく体が熱い

な…と思う程度で平熱と変わりない生活をし

ていた。

病院で測って初めて『高かったんだ』という

ことに気づいたり…。

主治医と話が終わり病院から帰ると、何とな

く肺が苦しくなってきた。

『もしかして肺炎?』

どうせなら病院にいる時そうなって欲しかっ

たのだが、もう帰ってきてしまった。

『来週CT検査だからその時で大丈夫だ』

そう考えていた。

その日の夜、21時頃に電話が鳴った。

電話に出てみると主治医からだった。

主治医「ヒロ田さんねー、1週間だけ抗生剤

飲んでもらえないかい?急だけど明日とか

取りに来れないかなー?」

ヒロ田「あっ、わかりました。行きます。

あと肺が苦しい感じになってて、もしかした

ら肺炎になりかけかもしれないです」

主治医「あら、本当。じゃあ来週のCTを明日

に変更したほうがいいね」

急遽、抗生剤の薬を飲むことになった。

CT検査もその時にできるのは有難い。

翌日、再び病院へ。

CT検査をした結果、肺炎ではなかった。

ヒロ田「抗生剤飲むのいいんですけど、下痢

が続くようなら飲むの止めていいですか?」

主治医「いや、ちょっと強力な下痢止めも

出しておくので一週間きっちり飲んでもら

えるかい?」

ヒロ田「わかりました」

そして薬局へ…。

『あれ?、処方箋に下痢止めが書いてない

ぞ…』

強力な下痢止めを出しておくと主治医が

言ってたはずだが…。

しかし一度病院から出てしまっているから、

もう戻るのは面倒だ。

とりあえず抗生剤だけ飲んでおこう。

下痢になれば電話することにして…。

そう自分で決め抗生剤だけもらって帰った。

ここで話をボクと抗生剤そして下痢止めの

関係について話をしておきたい。

まず、痔ろうの手術の時もそうだし、切開す

るときも、肺炎になった時もそうだが抗生剤

の点滴もしくは飲み薬を処方される。

ボクは痔ろうになっていることから、抗生剤

のお世話になることが多かった。

そんなある時ボクはトイレの回数が急激に増

えたことがある。

最初はクローン病の悪化か?

そう思っていたのだが、どうも納得できなか

ったボクは、薬が原因ではないか?と考え、

いま飲んでる薬の副作用を調べてみた。

すると、【抗生剤で下痢】することがあると

いうことがわかった。

だがその時に確信することはできなかった。

それからしばらく経って、痔ろうの悪化に

伴い1泊入院で痔ろう手術をすることになった。

エレンタールのみの日々を送っており、それ

でもトイレの回数は1日7~8回は行っている

時だった。

昼に痔ろうの手術が終わり、飲み薬の抗生剤

が出るので夕方にそれを飲む。

ボクはその数時間後からトイレの回数が増え

てきた。

トイレの回数が約2倍の1日14~15回になった

のだ。

ボクは痔ろうのため入院している夜中のベッド

で『下痢は抗生剤が原因だ!』と確信した。

なぜなら抗生剤を飲む前まで1日7~8回のトイ

レ回数だったのに飲むことによって急激に増え

たのだから原因は抗生剤しかないと考えたのだ。

翌朝、痔ろうの手術をしてくれた医師に、状況

を説明し、クラビットという抗生剤の服用は

中止し、他の抗生剤を処方された。

そういった経緯があり、主治医もボクに抗生

剤の使用が必要なときはを選んで処方してく

れるようになったのだ。

もう1つ、ここで伝えておきたいことがある。

それは、その抗生剤が良く作用することも

あるということだ。

ボクは、Gキャップの治療をやっている時、

肺炎になったことがある。

Gキャップは5週間で1区切りなのだが、

2週目くらいで肺炎になり、抗生剤の点滴

をするために1週間通院して点滴をした。

同時に3週目のGキャップも重なったため、

抗生剤の点滴後Gキャップを行う流れとな

った。

その3週目のGキャップを行っているときに、

『いま治っていってる』そんな感覚があった。

別にスピリチュアル的な能力があるとか、

そんなことではない。

おそらく誰もが同じように感じるはずだ。

実際、その後の採血結果も良くなり、便も

普通に戻ったのだ。

1年でその状態も終わったのだけれど…。

その後、あるテレビ番組をみていると、抗生

剤のことを取り上げていた。

内容は、市販の風邪薬を飲んだら、急に下痢

になり1日に14回とか15回とか行くようにな

った。

そう言ってる人がいたり、逆に下痢気味の人

で1日5~6回トイレに行ってた人が、風邪薬

を飲んだら気づいたときには下痢が止まって

た…とか。

その原因は抗生物質だ。と…。

抗生物質は、悪い菌を殺すためにあるようだ

が、同時に良い菌も殺すそうだ。

そのため抗生物質を服用する時は、セットで

整腸剤が出る。

善玉菌と言われてるものも殺されちゃうので、

それを補うためのものらしい。

だが、それでもバランスが崩れちゃうと急に

下痢になったり、止まったり…ということが

起きるようだ。

話が長くなってしまったが、そういった経緯が

あって主治医が『抗生剤を飲んでみて。強力な

下痢止めを出すから…』という話の展開になっ

たのだ。

ボクもあの時(Gキャップと抗生剤で良くなっ

た時)のように、普通の便になることを期待

しながら抗生剤をもらい病院を後にしたので

ある。

ーつづくー

ヒロ田

[広告]
ヒロ田レクタングル(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

[広告]
ヒロ田レクタングル(大)