第10話 クローン病での初入院
入院3日前、膝と足首にも痛みが出てきた。エレンタールを飲むこともできず、カロリー摂取できないことが原因だろうか。。。体力が一気になくなってきた。この頃は、入院まであと3日というのがとても長く感じた。なぜ1週間後と言わず3日後に入院すると言わなかったのかと後悔したものだ。
泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生
入院3日前、膝と足首にも痛みが出てきた。エレンタールを飲むこともできず、カロリー摂取できないことが原因だろうか。。。体力が一気になくなってきた。この頃は、入院まであと3日というのがとても長く感じた。なぜ1週間後と言わず3日後に入院すると言わなかったのかと後悔したものだ。
大腸カメラの結果、クローン病と診断されたボクは、その日から絶食を告げられた。絶食と言われても正直あまり落ち込むことがなかった。もともと食に欲求がなかったからか、体調不良だったからかわからないが…。しかし、ある看板が目に飛び込んできた。
ボクは、痔ろうからクローン病の疑いがかかり、初めての大腸内視鏡検査を受けた。検査は寝てやれたこともあり、苦痛なく終わることができた。そしていよいよ結果だ。カメラを入れる前から寝ていたボクは、大腸の状態を見ていない。どういう診断になるのか…
肛門科からの紹介で消化器内科を受診した。95%クローン病の疑いとのことで肛門科の医師に言われたが、消化器内科で大腸内視鏡検査を受けなければいけなくなった。初めての検査というのは不安なものだ。できれば受けたくなかったが、そうもいかないようだ。
ボクは肛門周囲膿瘍のために肛門科を受診。普通の人の痔ろうとは違うと医師の見解。もしかしたらクローン病かもしれない…と。大腸に20~30cmカメラを入れて見てみようということになった。結果は95%クローン病だと思うとのことで、消化器内科のある病院を紹介される。
微熱、倦怠感、下血、下痢、体重減少…。大腸がんの症状と似ていたことが気になり、ボクは血液検査をした。結果、ガンは無いとのことだった。しかし、CRP(炎症反応)が普通より高いのと白血球が高いので他の病気かもしれないとのことだった。
肛門周囲膿瘍を切開してもらい、膿を排出したことで楽になったボクは有頂天になった!しかし、そこから下痢が止まることも無く、増えてく一方。気づけば1日5回はトイレに行っていた。そして新たな症状が出てきた。
恥ずかしい思いをして薬局で痔の薬(坐薬)を購入したが、1回入れた時のあの痛さが頭から離れなく、二度と使用することは無かった。しかし、痛くて耐えれなかったボクは、肛門科に行くことを決断する。
『健康な人は1日3回トイレに行くらしいよ』ボクは、1日2回で軟便だったのに、そんな情報を耳にして安堵していた。しかし、軟便だったものが下痢へと変わりトイレの回数も1日2回から3回へと増えていった。
あれは1999年頃。。。20代後半で離婚。いま思えば体力もあったし多少寝不足でも大丈夫だった。ちょうどその頃、小さい時から胃腸を壊したという記憶が無いボクが、軟便気味になってきた。『あれ?お酒を毎日飲んでるから…?油っぽいもの食べすぎか…?』そんなことを思っていた時期だ。