第7話 初めての大腸内視鏡検査

第7話 初めての大腸内視鏡検査

痔ろうの悪化で肛門科へ行き、

そこでクローン病の疑いがかかり、

消化器内科を紹介されたボクは、

大腸カメラを受けることになった。

やったことない検査は不安だ。

できればしたくないが、そうも言って

られない状況のようで、ボクは1週間先に

検査の予約をした。

そんなときの1週間というのは

早いものだ。

予約したときは、『1週間も先だ!』

と思っていたのに…。

検査当日の朝7時からニフレックという

下剤を飲むことになる。

薬剤師さんが、飲みづらかったらフレーバー

を使ってみてください。と4つの中から

フレーバーを選ばせてくれた。

フルーツミックス、バナナ、りんご、

パイナップル…と記憶しているが。。。

正直、ニフレックというものがどんな味か

見当がつかない。

ボクは想像で飲みやすそうなりんごを選んだ。

検査前日に、ニフレックを水で溶き、

冷蔵庫で冷やしておく。

7時から服用開始。

まず1杯目はそのまま飲んでみた。

『ポカリスエットみないな感じの味だな。

これならいけるかも…』

と最初の1杯は思っていた。

ところが2杯目から急に進まなくなった。

『あー、、、これはダメだ。

フレーバー使おう。』

残っているニフレックのボトルに

フレーバーを入れる。

ほんのりとりんごの味がして、少し飲み

やすくなった。

ボクの場合、普通の人と違って

下剤を飲まなくても下痢をしているから

すぐにトイレに行きたくなる。

何度トイレに行っただろうか。。。

説明書を読むと、2ℓすべて飲まなくても

キレイになったら中止してOKというような

ことが書いていた。

なんだか飲み続けているうちに

気分も悪くなってきた。

1.5ℓくらい飲んだあたりで、キレイにも

なってきたから服用中止。

飲み終わった時間は11時30分頃。

ボクの検査は13時30分頃だったと

記憶している。

ボクはシャワーを浴びて行く準備をした。

病院について受付をする。

受付「ヒロ田さん、それでは内視鏡室に

直接行って看護師に受付票を

渡してください」

内視鏡室に行くと受付のような場所があり、

そこで受付票を渡すと、看護師さんが

「便はどんな状態でしたか?」

そう言って見本をボクに見せ、

どの状態か聞いてきた。

透明の状態、もしくは透明に近い薄黄色で

あればOKのようだった。

ボクは見本を指さしながら、

「この状態です」と伝えた。

看護師「では、いまお呼びしますので

少し椅子にかけてお待ちください」

ボクは椅子に座り呼ばれるのを待っていた。

しばらくすると、看護師さんがきて

検査衣と紙パンツを渡され、更衣室へ

案内された。

浴衣のような検査衣を着用。

紙パンツはブカブカでお尻のところが

キレイにカットされたパンツだ。

着替えが終わると、すぐに検査室の

ベッドへと呼ばれた。

『うわ~、早いな。もう始まるのか…』

一度、肛門科で20~30cmカメラを

入れてクローン病か確認したことはあるが、

今回は大腸全体の検査。

どんな検査になるのかとドキドキだ。

照明はカメラを見やすくするためなのか、

部屋の中が若干暗い。

そこに横になる。

看護師さんが血圧を測ったり、

腸の動きを抑えるという注射や、点滴、

酸素濃度を測るものを指先につけたり、

手際よく検査の準備をしている。

医師が現れた。

『えっ?女性の先生?』

どうやらボクの担当医は、外来で診察して

いるため、検査ができない日だったようだ。

医師「じゃあヒロ田さん始めますね」

そう言いながら肛門にキシロカインゼリー

という表面麻酔剤を塗られた。

ボクは、トイレの回数が多く、痔ろうで

肛門を触られるだけで痛かった。

医師「あら、ホントこれなら痛いねー」

「眠りながら検査したほうが

良さそうだね。」

ボク「えっ?眠りながら検査なんか

できるんですか?」

医師「うん、この状態なら眠りながら検査

受けたほうが楽だと思う。

車運転してきてないよね?」

ボク「車で来てないです。

寝ながらできるなら、それでお願い

します」

『なんだ寝れるって?』

『寝ながら検査できるなら痛くないか…?』

何やら看護師さんが注射を準備している。

看護師「それじゃあヒロ田さん、眠るお薬

注射しますね。

ちょっと針先ビリビリしますから」

ボク 「はい、わかりました」

すると、ホントに針先がビリビリしてきた。

ボク 「けっこうビリビリしますね」

看護師「はい、いまお薬入っていってる

ので、そろそろ効いてきます」

そうすると、目の前が何となくフラフラ

きたな~と感じた瞬間、その先のことが

わからなくなった。

途中、何回か目が覚めたが、

またすぐ眠りにつく。

眠りながらの検査は続いた。

看護師「ヒロ田さん、終わりましたよ~」

そんな声が聞こえて目が覚めた。

検査が終わったことを告げられ、

「1時間くらい寝ていってください」と

少し離れた場所にあるベッドに連れて

行かれた。

そこまで歩いていったのに、

ベッドに横になったのもわかっている。

もう目が覚めたから寝れないんじゃないか?

そう思っていたのに、、、

横になった瞬間すぐに寝た。

こうしてボクは初めての大腸カメラを

苦痛なく終えたのである。

ーつづくー

ヒロ田

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