第105話 高熱の原因はプレドニンのリバウンド?

第105話 高熱の原因はプレドニンのリバウンド?

2014年7月19日土曜日の16時頃、点滴での

解熱剤を投与。

投与後しばらくすると汗が出てきて熱が下が

ってくる。

点滴の解熱剤をすることで、一気に平熱の

36度4分まで下がった。

ダルく重たい感じだった身体が一気に軽くな

った。

熱が下がってからは、しばらく軽快に行動が

できた。

しかし、解熱剤の点滴投与3時間後に効果が

薄れてきたのか、再び熱が上がってくる。

19時頃には熱が39度4分になっていた。

さすがに、こんな状態の時に鼻からチューブ

を入れてエレンタールを摂取する気にはなれ

ず、ボクは看護師さんにエレンタールを今日

は中止したいと申し出た。

IBD専門の医師(以下IBD医師)からエレンタ

ール中止のOKをもらう。

点滴での解熱剤投与後6時間経った22時頃、

再び解熱剤の点滴を投与することになった。

さらに、なぜ高熱が出たのか原因がわからな

いとのことで、それを特定するために血液を

採取し検査するとのことだ。

これがまたボクの腕の血管は細いことと、点

滴をしているということで、足から血液を取

ることになった。

右、左と1本ずつ分けて取らないとダメらしく、

くるぶしのところの血管から採取するとのこと

だった。

腕よりはちょっぴり痛い。

だが、痛いなんてのは言ってられない。

なぜ高熱が出たのか原因を知りたい。

『でも待てよ…。この結果が出るのはいつに

なるんだ?』

ボクは急に結果の出る日が気になりだした。

なぜなら退院日に影響するからだ。

ヒロ田「あれ?これって結果出るのはすぐ

じゃないですよね?」

看護師「そうですねー、たぶん一週間くらい

かかると思います」

ヒロ田「あら…、ということは退院が長引く

可能性大ですね…」

看護師「うーん…、こればっかりは先生がな

んていうかですねー…』

ボクは、半分覚悟した。

『入院が延びても仕方ない』という覚悟を…。

ただ残り半分は、退院できるという可能性に

かけたかった。

とりあえず日曜日の朝には完全に熱が下がっ

て夕方には退院しても良い、もしくは月曜日

の朝という感じで…。

ところがだ…。

残念ながら翌日の日曜日も熱が下がらずで

退院はできないことになった。

ボクは、ボーッとテレビを見ながらこの現実

を受け入れるよう努力した。

2014年7月21日月曜日の朝、まだ入院が続く

のかというガッカリな気持ちと高熱の原因は

何か?を知るまでは仕方ない…という気持ち

が入り混じった状態で目が覚めた。

昨夜22時に解熱剤の点滴を投与し、8時間く

らい経過したので解熱剤の効果が薄れる時間

と思われる。

少しダルかったボクは朝食もほどほどにし、

ベッドで横になる。

IBD医師の回診の時間が来た。

IBD医師「いやーヒロ田さん、熱出ちゃった

んだね。たぶんね、プレドニンを急に止めた

リバウンドだわ…」

ヒロ田「えっ?リバウンドなんてあるんです

か?」

IBD医師「うん、本当は少しずつ減らしてい

かなきゃいけないんだけど、短期間だから大

丈夫かなーと思ってたんだけどねー。それが

ダメだったみたいなので今日から1錠減らし

てプレドニンを処方するから徐々に減らして

止めていくようにしよう」

IBD医師「そんなことあるんですねー。わか

りました」

IBD医師「退院も延びてしまうけどいいかい

?」

ヒロ田「しょうがないというか、治さないと

どうしようもないですもんねー。とりあえず、

あまり長引くのは困りますけど、このままだ

とどうしようもないので、まずは治すのに専

念します」

IBD医師「うん、まずプレドニン飲み続けな

いとダメだけど、徐々に減らしていく方向で、

まずはやっていこう。退院は熱が下がって採

血の結果が良ければ退院できると思うから、

今週いっぱいで退院できるように頑張ろう」

そう言ってIBD医師は病室を出ていった。

『なんなんだプレドニンでリバウンドって…』

ボクは、クスリのリバウンドがあるなんて知

らなかったから、リバウンドでそうなったと

いう現実を受け入れるのに時間がかかった。

『そんなに強いクスリなのか…?』

ボクは、そんな強いクスリを飲み続けなけれ

ばいけないのかと思うと、不安な気持ちにも

なってきた。

熱はなかなか下がらない。

解熱剤の点滴を使っているうちは退院もでき

ない。

ボクは、とにかく熱を下げて早く退院できる

ようにしようと決めた。

振り出しに戻る…だ。

5日間の入院予定だったのに、5日目からまた

同じ5日間の入院が必要になった。

退院までは時間がたっぷりある。

ボクは、本を読んだりするのが好きだ。

パソコンでいろいろ調べたりもする。

でも今回の入院は、その両方もやりたくない。

ただただ横になり、テレビを見てボーッとし

ているしかなかった。

入院し始めの熱がない時でもその状態だった

のに、熱が出てからは余計にそうなった。

きっと、体調があまり良くないのだろう…。

というより、トイレの回数が1日に12~15回

くらいと多く、集中できないと言ったほうが

良いだろうか…。

ボクは、横になりながら早く退院できること

を、ただただ祈るだけだったのである。

ーつづくー

ヒロ田

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