第109話 プレドニンとヒュミラの中止を医師に伝える

第109話 プレドニンとヒュミラの中止を医師に伝える

IBD専門の医師(以下IBD医師)に呼ばれ、

ボクは診察室のドアをノックした。

IBD医師「ヒロ田さん、どうだい調子は?」

診察室に入ると、IBD医師がそう話かけてき

た。

ヒロ田「まず、クスリをすべて中止しました」

IBD医師「あら、そうなの?なんで?」

ボクは、IBD医師に説明を始めた。

退院2日前から相談していたお腹の張りが、

退院後も、お腹が張り続け、さらには胃痛や

腹痛もするようになったので、自分の判断で

絶食を開始。栄養は、エレンタールの摂取だ

けで1,800kcal。

絶食を始めると2~3日くらいで体調が徐々に

良くなってくる。

ところが、今回は良くならないまま日にちが

過ぎた。

さらに、自宅でヒュミラを投与してからは、

その痛みが強くなり、今までとは明らかに

症状が違うため、自分なりにいろいろ調べた。

そうすると、ヒュミラは口内異常の副作用が

あるということ、プレドニンは胃痛や腹痛の

副作用があるということを知った。

そこで、この症状はクスリが原因じゃないか

という仮説を立てて、クスリを中止して様子

を見てみようと考えた。

クスリを中止した次の日は熱っぽかったけれ

ど、日に日に胃痛、腹痛が無くなっていくの

がわかった。

さらに、喉の潰瘍も無くなり、痛みも無くな

ってきた。

なので、今後はヒュミラやプレドニン、その

他の強い薬は使わない治療を希望する。

概ね、そういった内容をIBD医師に説明した。

IBD医師「そうなんだー。プレドニンも中止

したんだー。ヒュミラも使えないとなると、

腸の悪いところも治らないよ」

ヒロ田「いや、最初にも伝えたと思いますけ

ど、過去にレミケードとヒュミラで狭窄にな

ったことがあるので、使わないほうが良いと

思ってます」

そう伝えると、IBD医師がこう答えた。

IBD医師「狭くなったら広くすればいいっし

ょ。バルーンで広げたりできるんだから…」

ヒロ田「いや、そうですけどね、でもそれが

ダメになったら外科手術になるじゃないです

か。それが嫌なんですよ」

IBD医師「でも、今はそうやっていくしか方

法はないよ」

ボクは、この医師に話してもダメだと思った。

2014年4月に、2002年からずっとお世話に

なっているボクの主治医だった医師が病院を

異動することになり、その異動と共にボクも

主治医のいる病院に通うこととなった。

主治医が異動した病院にはIBDセンターとい

う、クローン病や潰瘍性大腸炎を専門に診る

科があった。

そのため、当時の主治医の勧めもあり、IBD

センターで診てもらうことになったのが始ま

りだった。

初めてIBDセンターの医師(いま診てくれて

るIBD医師)に診てもらった時、いきなり入

院を勧められた。

何とか入院は回避したかったけれど、IBD医

師が、治すことにものずごく自信を持ってい

たので、それを信じ入院することを決断した。

その入院が2014年5月だ。

2014年7月の入院も、もちろんIBD医師を信

じて入院した。

しかし、ボクは退院後、胃痛、腹痛が絶食し

ても治まらないことから、いろいろ調べ、薬

の副作用ではないか?というところに行きつ

いた。

ボクはクスリの影響ではないか?と思うよう

になってからIBD医師のことに対し、少しず

つ不信感を抱くようになっていた。

『ヒュミラはダメだと前の主治医も伝えてる

し、オレも最初に伝えていたのにもかかわら

ずヒュミラの投与を勧めてきたゾ…』

『やたらと入院を勧めていたし、MRIの検査

もけっこうな回数やったぞ短期間で…。入院

も検査もビジネスのため(病院の売上貢献)

だったのか…?』

そんなことを思うようになっていたのだ。

更に追い打ちをかけたのが今回の『狭くなっ

たら広げればいいっしょ』発言だ。

この発言でボクはより一層不信感を強めた。

『そりゃそうだ、狭くなったら広げればいい』

理屈はわかるよ。

でも、それをボクは日々気にして過ごしてい

なきゃならないのか?

『いつ狭窄になるのだろうか…』と…。

ボクは、IBD医師のその発言で絶対に強い薬

は拒否するという気持ちが強まった。

IBD医師「いや、オレはさーヒロ田さんのこ

と嫌いじゃないし、治療するのはオレだと思

ってたからさ、その治療がダメだとなるとね

ー…」

IBD医師「それだったら治療拒否する用紙に

サインしてもらわないとダメなんだけど、そ

れでもいいかい?」

そんなことをIBD医師が言い出した。

ヒロ田「サインするのはゼンゼンかまいませ

ん。でも、すべてを拒否してるわけじゃない

のに、なぜサインしなきゃいけないんですか

?」

IBD医師「この治療法しかないと思って処方

したりしてるんだけど、それに関して一切受

け入れることができないんだったらそれしか

方法がないからさ…」

ヒロ田「いや、ボクはヒュミラとプレドニン

は避けたいというだけで他の薬は拒否してる

わけじゃないですよ。副作用のキツイのは避

けたいだけで、エレンタールも必要だし、他

のペンタサや胃薬、整腸剤は必要です。

絶食生活でいいので、狭窄になったりして

外科手術になるのが凄く嫌なんですよ」

IBD医師「うん、まずわかった。それじゃ、

クスリは何が必要かな?」

そう言って、IBD医師はヒュミラ、プレドニ

ン以外のクスリを処方した。

IBD医師「今のヒロ田さんの状態だと、潰瘍

を治すためにはヒュミラが必要なんだよね。

ヒュミラで急激に良くなって狭窄が進むとい

うのは昔の考え方でさ、やっぱり潰瘍を治す

ためにはヒュミラが一番なんだけど、それを

止めちゃったんだったら、もう治療法がない

んだよね」

ヒロ田「エレンタールで生活します。まだそ

のほうが楽で、気持ち的にもそっちのほうが

いいです」

IBD医師「うん、まずわかったよ。じゃあ次

はいつ来る?」

ヒロ田「一ヶ月後にまた来ます」

IBD医師は、食べることを勧めていた。

確かに食べれるのは有難い。

でも、ヒュミラやプレドニンの影響で喉に潰

瘍ができていると、食べたくても痛くて食べ

れない。

さらに胃痛や腹痛で食べる気がしない。

そんな状態で食べ続けるというのは逆にとっ

ても辛い。

幸い、この時点のボクは、クスリを止めて

痛みが無くなってきていた。

明らかにクスリの影響だと確信もしていた。

このままクスリを飲み続けるほうが良くない

と改めて思ったのである。

ーつづくー

ヒロ田

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