第39話 外科手術を決断!そして入院へ

第39話 外科手術を決断!そして入院へ

病院に電話をすると、主治医に電話をつない

でくれた。

ヒロ田「先生、風邪っぽい症状が出ていて

熱もあります。あと、手術もしたほうが

良いと考えてるので入院できませんか?」

主治医「あれー、体調悪くなった?」

ヒロ田「そうなんですよー。あれから調子が

どんどん悪くなって熱も出てきて、手術

したほうが良いと考えてます」

主治医「うん、わかった。手術するなら検査

も必要になるからさ、まず入院手続するね。

いつならいいの?」

ヒロ田「ボクは明日でも明後日でも大丈夫

です」

主治医「じゃあ今確認してみて折り返し

電話するわー」

折り返し主治医から電話がきて、最短で

明後日からなら入院できるとのこと。

こうしてボクは2006年12月1日に外科

手術を前提とした入院が決まった。

手術をすると決めたボクは、とにかく手術

を早く終わらせて、心機一転、体調良くした

状態で仕事をしよう!

そう前向きに考えたのである。

ただ入院すると決めたら、安心したからか

更に体調が悪くなってきた。

早く入院して良くなりたい。

そんな気持ちが強くなる。

思えば、初めてクローン病と診断され、入院

が必要になった時もそうだったな…。

入院当日、ボクはいつもより多くの荷物を

準備し、病院へと向かった。

入院が長引くと思われたので、必要と思う

ものすべてを持っていくことにした。

今回は手術を考えての入院だ。

検査も嫌だし手術も嫌だ。

だが、そんなことよりも早く体調を回復

させたい気持ちが勝っている。

人間、ものすごく体調が悪くなると、

『治したい!』という気持ちが強くなるの

だろうか…。

入院して真っ先に必要となったのが、IVH

(中心静脈栄養)だ。

ボクは大腸の狭窄が進んでいて、エレンター

ルでの栄養摂取もできなくなっていた。

そのため点滴で高カロリーの栄養を摂る必要

が出てきたのだ。

腕などの血管からは高カロリーの点滴をする

ことができないので、カテーテルを首の太い

血管に挿入し、そこから高カロリーの点滴を

することになった。

入院する前、エレンタールを摂取していると

お腹が痛くなるため、それを避けるために

摂取量を減らしていた。

そのため栄養が摂れなく衰弱したのだろう。

人間、栄養が摂れなくなると弱っていくの

も早いものだ…。

入院する頃には熱も出てきて、おまけに

痔ろうも悪化。

熱が出て怠く、痔ろうで膿がダラダラ出て

くる状態だ。

尿漏れ用の快適パッドというものを下着に

つけていたのだが、汚れてくるため1日に

最低でも2回は換えていた。

入院すると次々に予定が組まれていく。

まずは先ほど言っていたIVH(中心静脈

栄養)をしていくためのカテーテル挿入。

これは透視しながらするためレントゲン室で

行う。

カテーテル挿入する場所を決め、局所麻酔を

する。

これがそこそこ痛い。

カテーテル挿入予定の辺り3~4箇所に麻酔

された後、カテーテルの挿入だ。

透視をしながら挿入していき、挿入後は、

動かないようにテープ等で固定して終了。

時間にして30分くらいだろうか。

終了後、ボクは車いすで病室へ。

外科手術をするためには、手術の方針を

決めるためか検査がいろいろとあるようだ。

まずボクの場合は、前回やった大腸カメラ

で、狭窄があったことで大腸全部を見ること

ができなかったため、今度はレントゲン室で

透視しながら大腸カメラの検査をするとの

ことだった。

入院2日目は大腸カメラ。

朝6時からニフレックという下剤を飲む。

普通の人は2ℓ飲む必要があるのだけれど

ボクは絶食しているので1ℓでキレイに

なるため1ℓで良いと言われていた。

1ℓ多く飲まなくていいのは有難い。

テレビを見ながらニフレックを飲み、トイレ

に行く。またニフレックを飲みトイレへ…。

そんなことを繰り返しているうちキレイになる。

後は検査に呼ばれるのを待つだけだ。

ボクの検査は11時30分頃とのことだった。

しかし、時間が過ぎても呼びに来ない。

しばらくすると看護師さんが来て、「時間

が押しているようで、もう少し待ってて

ください」とのことだった。

慣れている検査だが、どうもこの待ち時間

というのは嫌なもんだ。

しばらく待っていると看護師さんが長病衣

と紙パンツを持ってきた。

看護師「ヒロ田さん、今日レントゲン室で

大腸カメラの検査なんですけど、場所わかり

ますよね?」

ヒロ田「あー、大丈夫ですよ。昨日カテー

テル入れたレントゲン室ですよね?」

看護師「そうです。じゃあ着替えたら準備

できてるようなので直接レントゲン室へ

お願いします」

ヒロ田「わかりました」

ボクは着替えた後レントゲン室へ向かう。

大腸カメラは何度もやっていて慣れてはいる

けれど、レントゲン室で検査ってどんなこと

するんだろ…。

少しばかりの不安を抱えながらレントゲン室

のドアを開けたのである。

ーつづくー

ヒロ田

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