第38話 狭窄で外科手術を勧められる
「正直ここまでの狭窄になっちゃうと手術しかないんだよね」。主治医からの提案は外科手術だった。ボクは手術しなくても良い方法はないのかすかさず聞くのだが、凄い狭窄になっているから塞がってしまうほうが怖いとのことだった。
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「正直ここまでの狭窄になっちゃうと手術しかないんだよね」。主治医からの提案は外科手術だった。ボクは手術しなくても良い方法はないのかすかさず聞くのだが、凄い狭窄になっているから塞がってしまうほうが怖いとのことだった。
絶食してエレンタールのみの摂取にもかかわらず、右下腹部痛が起きるようになっていたボクは、大腸カメラで検査することにした。いつも眠る注射をして検査をするので苦ではない。しかし今回の検査はいつもと違っていた。
「もうすぐ終わるからねー」医師が局所麻酔を打ちながらボクにそう声掛けしてくれる。痛みを和らげようと言ってくれてるのだとは思うが、麻酔をされてる側からすると「もうすぐ」のもうすぐが長く感じるのだ。「パンチ持ってきてー」医師が看護師さんにそう伝えている。
体調が悪くなり、再び肛門周囲に膿が溜まった。今回は睾丸付近に膿が溜まっている。肛門周囲に膿が溜まるより痛みの頻度は少ない。しかし歩くと痛くて我慢ができなくなってきた。ボクは切開してもらいに病院へと向かう。
大腸を全摘してから約2年2ヶ月。2年の間に大腸カメラを2回やったが2回とも同じ場所に潰瘍ができている。1ヶ月前の胃カメラ検査でもクローン病の前兆ではないか?と思われるところが胃や十二指腸に数箇所できている。ボクはステラーラ治療を受けることにした…。
ボクは出張を機に不良患者デビューした。フランス料理に始まりトンカツやピザ…。定期的にレミケード治療を受けていたので、少し体調が悪くなってきてもレミケードで復活していた。ところが、そんなある日、今までなかった腹痛が出てきたのである。
3日間の出張(勉強会)で、ボクはクローン病になってから初のフランス料理を食べ、挙句の果てにはトンカツまで食べてしまった。後ろめたい気持ちで空港へ向かう。空港に着いてからも誘惑はいっぱいあった。今度は空港でカツサンドを食べてしまったのだ…。
懇親会ではフランス料理を食べてしまった。クローン病にとって安全食と言われてるものばかりを食べてきたボクにとっては、悪いことをしているような感覚だった。2日目の昼食は幕の内弁当だった。弁当であれば残すこともできる…。
懇親会に参加したボクは、ほとんどの人がお酒を頼んでいる中、ウーロン茶をお願いする。しかし、頭の中はそれどころじゃない。クローン病にとってのNG食が出てきたらどうしようか…?と気になっていたのである。
うどんとオニギリを食べれるようになったボクは、次々とチャレンジしていきたくなってきた。次にチャレンジしたのは親子丼。これも体調には問題なかった。さらに蕎麦へとチャレンジ。クローン病では蕎麦をNG食とされているのだが…。