2016年6月17日の深夜にパウチ(袋)が取れ、ストーマになって初めての漏れを経験した。
通常、漏れというのはプレート(面板)の剥がれが原因で漏れると言われている。
パウチ(袋)がパンパンに膨らんだとしても、パウチ(袋)が破裂して漏れてくることはないようだ。
しかし、今回の漏れはパウチ(袋)がプレート(面板)から外れ、そこから漏れだしたのだが、プレート(面板)の剥がれはなかった。
『プレートの剥がれが無いのにパウチ(袋)だけ外れて漏れた…?』
ボクは、当初パウチ(袋)が破裂して外れたのではないか?と、パウチ(袋)破裂説もあり得るのでは…?と思っていた。
しかし、そんな疑問もすぐに晴れた。
というのも、パウチ(袋)はどこかに破れがあるわけでも裂けてるわけでもなく、プレート(面板)とパウチ(袋)を止める留め具のロックが開いていたということを確認したからだ。
【その原因は、寝ているときにパウチ(袋)をパジャマの外に出して寝ていれば、夜中にトイレに起きたとき、便を処理するのも楽なのでは?と安易に考え、それを試した結果、寝返りをしたりしたときにパウチ(袋)が大きく動き、留め具のロックが外れてしまった…。】
というのが原因ではないか?という考えに至った。
それ以降、寝ているときもパジャマの中に入れて寝るようにしている。
だが、2016年6月18日深夜2時30分…。
尿意を感じトイレに起きたボクは、いつものようにストーマ装具もチェックをする。
すると、プレート(面板)左側の上部に面板内での漏れを発見。
『あれ、これって漏れてきてるのか…?』
以前も似たような経験がある。
けれど、その時はプレート(面板)内に空気が入って、一部プレート(面板)が皮膚にきちんと貼りついていなく、それが漏れているように見えただけだった。
しかし、今回は完全なる内部での漏れだ。
『まだプレート(面板)内だけど、このまま放置していたらプレート(面板)外に出てきちゃうかもな…』
『でもこの時間に交換か…?』
『あと4時間くらいこのままで持たないかな…』
『う~ん、どうしよ…悩むな…』
『この時間に交換はちょっと辛い。でもこのまま寝たとして万が一あるとそれも嫌だな…』
『とりあえずサンプルで貰っているテープがあったな…』
『それをプレート(面板)の端っこに貼っておくか…』
ボクは、サンプルで貰っていたテープの存在に気づき、プレート(面板)の端っこが剥がれてこないように保護した。
あとは3時間くらい漏れないことを祈りながら眠りについた。
2016年6月18日5時30分。
ボクは目覚めてすぐにストーマ装具を確認する。
『おっ、どうにか持ってくれたな…』
プレート(面板)内部の漏れは、トイレに起きたときに確認した時と同じような状態だった。
このまま漏れているのを放置していると皮膚が炎症を起こすので、すぐに装具交換の準備にかかり、シャワーで洗い、新しい装具に交換する。
『よし、これで新しいのをつけたから少し安心だ』
『でも、なんで今回は1日しか経ってないのに面板の内部で漏れだしたんだ…?』
『漏れ出してるってことはきちんと貼りついていないってことだよな…?』
『あと考えられるとしたら、ストーマよりプレート(面板)のカットが大きいってことか…?』
『ストーマの大きさに合わせて、プレート(面板)もその大きさに合わせて切ったほうが良いよな…』
通常、ストーマのサイズより2~3㎜プレート(面板)のほうは大きくカットする。
けれど、ボクは余裕を持たせず、ストーマサイズでカットしたほうが良いのでは?と考えた。
2016年6月20日。
トイレに行ったとき、いつものようにストーマ装具に異常がないか確認する。
そうすると、プレート(面板)の上部左右の端っこが剥がれてきていることを確認した。
プレート(面板)の端っこの剥がれではあるが、次のトイレに行くまでに、ストーマ近くまで剥がれてしまったら困るなと考え、2日目だが交換する。
面板を剥がしてみると、溶けは幅1~2㎜くらいの溶けで交換時期としては、あと1日遅くても良かったように思う。
ただ、両端が剥がれてきてるというのが気になったので良しとしよう…。
そんなタイミングでボクが使用しているストーマ装具メーカーのコロプラスト社からTELが来た。
電話に出てみると、先日送ってもらったサンプルのパウダーを使用してどうだったか?の確認だった。
もちろんサンプル使用後、すぐ販売店に注文して、毎回の交換時に使用していることを伝えた。
ボクは、いただいた電話であったが、ちょうど聞きたいこともあったので聞いてみることにした。
①パウダーの使用方法の確認
余計な粉を払い落とすと聞いたが、多く粉がついているとどうなるのか?という質問に対しては、余分な粉がついていると逆に剥がれの原因になる。という回答だった。
②皮膚保護剤(モルダブルリング)の使い方の確認
リングは、ストーマにつかないようにしたほうが良いと聞いたが、ストーマに被ってしまったらダメなのか?という質問に対しては、リングは、ストーマに被ってつけて漏れなければ被ってつけても問題ないが、基本ストーマにはリングがつかないので、それによって漏れにつながる可能性がある。なので基本的にはストーマにつかないように皮膚にきっちりつけたほうが良い。という回答。
③プレート(面板)のカットについての確認
ストーマサイズより2~3㎜大きめにカットすると聞いたが、ストーマサイズちょうどでカットしたらダメなのか?という質問に対しては、プレート(面板)の素材が硬いため、ストーマを傷つけないように少し大きめにカットしてもらっているが、ストーマから血が出たり、傷ついたりしてなければストーマサイズギリギリでカットしても大丈夫。という回答だった。
タイミングよくTELをいただけたことで、この数日間、自分が気になっていたことを聞くことができてホッと一安心できたのである。
ーつづくー
ヒロ田