第198話 漏れた時の学びと装具メーカーのアドバイスで劇的に良くなる

第198話 漏れた時の学びと装具メーカーのアドバイスで劇的に良くなる

2016年4月28日にストーマ手術を受けてから、いろいろありながらも約1ヶ月半が経過した。

ストーマ(人工肛門)になったのも、手術から目が覚めたらストーマ(人工肛門)になっていたというわけではなく、1年位前から主治医にストーマ(人工肛門)を提案されていたこともあり、その時は秒で断っていたが、クローン病の力が強く、頻回なトイレの回数に加え、栄養も摂れなくなってきたことでストーマ(人工肛門)にすることを決断。

その時から自身がストーマになった時のイメージをしてきた。

想定通りだったことは、まずトイレの回数が劇的に減り、1日40回以上トイレに行ってたことを考えると、回数が減ることは精神的に楽になるだろうということを想定していた。

実際、かなり精神的にも肉体的にも楽になったことは確かだ。

反面、気になる点も多々ある。

一番気にしていたのは、漏れてきたらどうしようか…?という点。

普通に歩いているのにいきなりお腹の辺りが便で汚れてきた…とか…。

それ以外には臭いの点だ。

ストーマになったことで周囲の人(特に自分と近い位置で対話したりしているとき)に臭ってしまわないか?

また、ストーマにしたことで勝手に便は出てくるし、おならも勝手に出てくるようになると聞いていたので、対話中や静かな時におならが出てきたらどうしようか…?など、そういった点は手術前から気になっていたことだ。

もっと言えば、ストーマにしたことで海水浴に行ったときには水着になれないな…。公衆浴場に行ってお風呂に入ることもできないな…。

そういった細かな気になる点も無かったわけではない。

けれど、ストーマ姿を人前でさらけ出すこともできる人はいるだろうし、逆にボクのように気にする人もいる。

ボクはたまたま人前でストーマ姿は見せたくないな…と思ったタイプだったということ。

なので、そこは自分の決断だけだからどうにでもなるけれど、『漏らさないぞ!』『臭わないようにするぞ!』『おならは出ないようにする!』そう自分で固く決断したところでストーマ君はそんなの容赦なしだ。

ストーマ君は自分勝手に行動する。言うことを聞かせようと思っても無理なのだ。

もちろん、そういった気になる点はすべてWOCナースの方に聞いたり、調べたりして自分で納得しストーマ(人工肛門)にすることを決断したのだが…。

しかし、想定外だったことがある。

それはストーマ(人工肛門)手術後、退院してから二週間くらいでトラブルが発生してきた

ここから漏らすことになるまで約1ヶ月、ストーマ装具を毎日交換したり、1日2回交換したり、WOCナースの方やストーマ装具メーカーの方に聞いたりして試行錯誤やってきた。

漏れが発生して間もなく、ストーマ装具メーカーの方から、良いタイミングでTELをいただいたことには感謝だ。

確認したかったことが増えていたので、それをこのタイミングで聞くことができたことは、自身の頭の中を整理することにつながったからだ。

それまでというのは、ストーマ(人工肛門)手術をして退院してから約半月後の2016年5月27日~2016年6月17日の深夜0時30分に漏れを経験するまでストーマ装具を毎日交換、たまに1日2回交換で、良くて2日に1回というペースでの装具交換だった。

さすがにこの時は日々悩んでいた。どうすれば良いのか…と。

しかし、いろんなアドバイスをもらいながら、それ以降は3~4日でのストーマ装具交換で大丈夫になったのだ。

では今までなぜ毎日交換だったり、1日に2回交換が必要だったのか?

一番の要因は急激な体重増からによるものだと思う。

退院後、約2週間で10kgもの体重が増えるとストーマ周りの皮膚状態が変わるからだ。

他には食事の量だろう。

今まで体調が悪く、食欲もなかったが、悪くなっていた大腸が手術によって無くなったことで体調が良くなり、食欲が増したことも要因の一つだろう。

食事量が多くなれば便の量も多くなってしまうので、より面板(プレート)が溶けやすくなったということが考えられる。

こういったことから、WOCナースの方や、ストーマ装具メーカーの方からアドバイスをいただき、ボクが試したことは、

①面板(プレート)は、ストーマサイズでカットする。

本当は、ストーマサイズより2~3㎜大きく面板(プレート)をカットする(ストーマを傷つけないため)が、それをストーマサイズと同じにカットすることで皮膚の露出が少なくなり、面板(プレート)内への便の潜りこみが少なくなる。ただし、面板(プレート)をストーマサイズと同じ大きさでカットすると、ストーマ(人工肛門)が面板(プレート)で擦れて傷つきやすくなるというデメリットもある。ボクは傷つくということはほとんどなかったが…。

②ストーマ周りにパウダーをかけ、その上から皮膚保護剤をつけ、それから面板(プレート)を貼りつける。

ボクは、パウダーも皮膚保護剤もストーマ装具と同じコロプラスト社のものを使用している。特に理由はないのだが、ただ単に他社メーカーを試す前に困ったことが起きたので、ストーマ装具と同じメーカーが安心だろうという考えで同じメーカーのものを購入した。

その結果、面板(プレート)の端っこが時間と共に少しずつ剥がれてくるようになったが、3~4日での装具交換が可能になった。

しかしだ、その約2ヶ月後、再び気になることが起きたのである。

ーつづくー

ヒロ田

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