1999年頃…
5年の結婚生活(1年別居期間あり)
に終わりを告げた。
当時、仕事も休みをほとんど取らず
(成績で報酬に変動があったため)
朝早くから帰りは遅い…。
完全にすれ違いの生活だった。
ボクは、とある不動産会社の営業。
雇用はされているが、給料のほとんど
が歩合給のため、自身の成績で報酬が
変わってくる。
休みのシフトは決めるのだけれど
その日でなければ都合の悪いお客さんも
いる。
そんな時は休みなんか取らず
お客さんと会う。
夜は19時が閉店だったが、残った仕事を
していると帰る時間は遅くなる。
仮に早く帰れそうな日は、同僚や上司と
急遽、飲みに行くことになったり…。
完全なすれ違い。
29歳の時に離婚した。
離婚後は、というより別居していた
1年も含めてだが、2年くらいは
自炊ということをしなかった。
好きなものを食べ、同僚や上司、
友人と飲みに行くことが多く、
飲みに行ったときは朝3時や4時まで
いるため、ほぼほぼ寝不足状態。
そんな日々を送っていた。
楽しい毎日だった。
しかし、ちょうどこの頃、ボクの身体には
異変が起きていた。
便が少し軟便気味だったのだ。
ボクは小さい頃からずっと便秘や下痢
(下痢は風邪引いたときとかあったかも
しれないが数える程度)
とは無縁だった。
胃腸の強い健康体だ!
そうずっと思っていた。
いや、それが自分には当たり前だった。
それが、軟便気味。。。
トイレの回数こそ1日1回だったものの、
軟便気味という毎日だった。
ただ、お酒を飲むと軟便気味なる。
油っぽいものを食べると軟便気味になる。
そういう人が多いという声を周りから
チラホラ聞くと、胃腸の強いボクも
さすがに油っぽいものやお酒で
軟便になってきたのかな。。。
考えてみると、昼と夜2食ラーメン
を食べていたな。。。
ある日は、昼にとんかつ食べて
夜に焼肉だったり…。
そうか、ボクも周りが言ってる
お酒や油っぽい食べ物で軟便気味に
なってきてたんだな。。。
そう考えるようにした。
ところが、その1日1回の軟便が、
1日2回の軟便となってきた。
決まって朝と夕方だ。
しかし、この時も油っぽいものと
お酒が原因だと考えていた。
そんなある日、、、
新聞の折り込みチラシだったと思うが、
【お酒を飲むと下痢になる人へ】
というキャッチコピーが目に留まった。
『あっ、これオレだ…』
そう思ったボクは、チラシの内容を
読み進めた。
【お酒を飲んで肝臓が弱っていると
下痢がしやすくなります。
そんな方にはこの薬がオススメ】
そんな感じのドラッグストアーの
広告だった。
ボクは、この時期ほぼ毎日お酒を
飲んでいた。
外では深酒。。。
家では缶ビール3本くらい。
そんな生活をしているから、
ボクの肝臓も弱ってきたんだな。。。
その折り込みチラシを見てそう思った。
ボクは、次の日その薬を買いに行った。
『よし、これで以前のように
普通の便になるぞ!!』
薬を手に入れたボクは、すでに
治ったような気分だった。
そう期待して買ったその日から
毎日飲んだ。
『あれ、、、薬があと少しでなくなるぞ』
1瓶飲み切るのに1ヶ月くらいかかった。
その1瓶飲み切ろうとしているのに
まったく便の状態は変わっていなかった。
『どうする?もう1瓶買うか?』
『それとも買わずに様子見か…?』
ボクは自問自答した。
『新しく薬は買わず少し様子を見よう』
『少し時間が経てば良くなるかも
しれないし…』
そう楽観的に考えていた。
慣れとは怖いもので、トイレの回数も
1日2回、そして軟便も徐々に
気にならなくなってきた。
そんな時、こんな声も聞こえてきた。
『健康な人は1日3回はトイレに
行くみたいだ』と。。。
そんな声を耳にしたボクは、
またしても楽観的に考えた。
『そっか、オレの1日2回は
別に異常ではないんだな。
気にしすぎだったんだ…』と。
10代、20代前半と違い、
体質が変わってきたのかも…。
そう気軽に考えていたのだ。。。
ーつづくー
ヒロ田