第138話 ストーマ手術のための入院三日目はIVHカテーテル留置と大腸カメラ
2016年3月25日。入院三日目の朝がきた。今日の予定は、左鎖骨下にIVH用のカテーテルを入れること、そして大腸カメラだ。共に午後になることはわかっているが、何時になるかわからない。この何時になるかわからないというのが、何とも落ち着かない。
泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生
2016年3月25日。入院三日目の朝がきた。今日の予定は、左鎖骨下にIVH用のカテーテルを入れること、そして大腸カメラだ。共に午後になることはわかっているが、何時になるかわからない。この何時になるかわからないというのが、何とも落ち着かない。
2016年3月24日。入院二日目の朝だ。今日の検査予定は、腹部のエコーとCT検査。寝ているだけなので、痛い、苦しいという検査ではないから気持ちに余裕がある。ただ、入院してから点滴だけなのにもかかわらず、1日40回以上の便意は続いている。
2016年3月23日入院する朝がきた。寝ても寝ても眠たい朝だ。というのも、1時間~1時間30分に1回はトイレに起きる。トイレ行かないにしても『漏らしたらどうしようか…』ということが気になって、すぐに目が覚めてしまうのだ。昨夜はいつもより目が覚めた。
人工肛門(ストーマ)にする!そう決めたら、気持ちが楽になってきた。どうせなら早く人工肛門(ストーマ)にしたい!そんな気持ちも強くなってきた。だが、入院は二週間後だ。早く入院したくても、ベッドに空きがないのだから仕方がない。
2016年1月になってから、ボクの体調は益々悪化してきた。トイレの回数は一日に40回以上行く。こうなると、ほぼほぼトイレは間に合わない。毎回オムツの中にお漏らしする状態だ。ほんのちょっとしか出ないのに、それでも便意を感じるのでトイレに行く。
体調不良になり、いや正確にはトイレの回数が増えて、お漏らしをする可能性が高くなったと言ったほうが良いな…。そんな状態になってから、ほとんどの人と疎遠になっていった。孤独という言葉がピッタリだ。しかし、悲観的な気持ちにはならなかった。
主治医から大腸を全摘して人工肛門(ストーマ)にしたほうが、かなり楽になると提案されたが、どうしても人工肛門(ストーマ)になることは避けたかった。どうして避けたいの…?と、そのときに聞かれたら返答には困っていたように思う。というのも、特に理由が無かったからだ。
まさか、お漏らしをするようになり、オムツが必要になるとは思ってもいなかった。それでもオムツをすることで安心することができた。と、最初は思っていた。ところがパンツタイプのオムツを穿いてるだけでは横漏れしてくることがあったのだ。これは想定外だ。
痔ろうのシートン術、MRIポートの抜去を一日で行ったため、その時は体力、精神共に疲れたが、おかげさまで肛門周囲に溜まっていた膿も、常に排膿されるようになり、MRIポート抜去後は傷口も順調に、そしてキレイにくっついてくれた。
MRIポートを抜去してから一週間は毎日傷口を見せに病院に行かなければいけないとは思ってもいなかった。ボクは数秒間、どうしたら一番良いか考えた。ヒロ田「先生、どうしても仕事があって毎日は厳しいです。どうにか良い方法はないでしょうか?」