第35話 睾丸付近の局所麻酔は痛い
体調が悪くなり、再び肛門周囲に膿が溜まった。今回は睾丸付近に膿が溜まっている。肛門周囲に膿が溜まるより痛みの頻度は少ない。しかし歩くと痛くて我慢ができなくなってきた。ボクは切開してもらいに病院へと向かう。
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体調が悪くなり、再び肛門周囲に膿が溜まった。今回は睾丸付近に膿が溜まっている。肛門周囲に膿が溜まるより痛みの頻度は少ない。しかし歩くと痛くて我慢ができなくなってきた。ボクは切開してもらいに病院へと向かう。
ボクは出張を機に不良患者デビューした。フランス料理に始まりトンカツやピザ…。定期的にレミケード治療を受けていたので、少し体調が悪くなってきてもレミケードで復活していた。ところが、そんなある日、今までなかった腹痛が出てきたのである。
3日間の出張(勉強会)で、ボクはクローン病になってから初のフランス料理を食べ、挙句の果てにはトンカツまで食べてしまった。後ろめたい気持ちで空港へ向かう。空港に着いてからも誘惑はいっぱいあった。今度は空港でカツサンドを食べてしまったのだ…。
懇親会ではフランス料理を食べてしまった。クローン病にとって安全食と言われてるものばかりを食べてきたボクにとっては、悪いことをしているような感覚だった。2日目の昼食は幕の内弁当だった。弁当であれば残すこともできる…。
懇親会に参加したボクは、ほとんどの人がお酒を頼んでいる中、ウーロン茶をお願いする。しかし、頭の中はそれどころじゃない。クローン病にとってのNG食が出てきたらどうしようか…?と気になっていたのである。
うどんとオニギリを食べれるようになったボクは、次々とチャレンジしていきたくなってきた。次にチャレンジしたのは親子丼。これも体調には問題なかった。さらに蕎麦へとチャレンジ。クローン病では蕎麦をNG食とされているのだが…。
体重が60kgになってきたころ、エレンタールの摂取を止めた。本当は続けていたほうが良いのだろうけど、食べれるようになり体重が増えてきたボクは、食べてカロリー摂取、そして食べ物で体調管理しようと考えたのである。
入院してのレミケード治療は、その後も続き、体調はどんどん良くなっていく。おかげさまで体重が増えてきた。クローン病と診断され、入院した時の体重は49kg。レミケード治療をスタートして体調が良くなるにつれどんどん体重が増えていった。
入院してレミケード治療することになったが、副作用が出ないとは限らない。外来で副作用になったアナフィラキシーショックを思い出す。副作用が起きなければ良いが…。体温や血圧を測り、レミケードがスタートした。
外来でのレミケードで副作用のアナフィラキシーショックが出てしまった。レミケードが続けれるのか?それとも中止になるのか?気になりながら1ヶ月後の診察に向かう。採血を終えて診察まで待合室に座って待つ。「ヒロ田さん診察室へどうぞ」