第180話 ストーマ手術後8日目に点滴や管が無くなり身軽になった

第180話 ストーマ手術後8日目に点滴や管が無くなり身軽になった

「ヒロ田さん、採血していきますね」

2016年5月4日。

ストーマ手術後6日目の朝がきた。

時間は6時。

昨日の夜はIVHカテーテルを抜去し、その後

ぐっすり寝たからか5時に目が覚めた。

だが、その後ウトウトしていたようだ…。

ヒロ田「あっ、おはようございます。お願い

します」

看護師「起こしちゃってごめんなさいね」

ヒロ田「いえ、いいんです。起きなきゃいけ

ないので…」

看護師「昨日カテーテル抜いたとこどうです

か?」

ヒロ田「そうですね、肩が凝ってる感じは

なくなりましたね」

看護師「そうですか、それなら良かったです」

ヒロ田「それで、今日もエレンタールは900

kcalなんですけど、時間90で落とすので7時

くらいからスタートして17時くらいまでには

終わる感じでやろうと思います」

看護師「あっ、わかりました。じゃあもう少

ししたらスタートするんですね」

ヒロ田「そうですね」

看護師「ヒロ田さん長い間ポンプ使ってエレ

ンタールしてるので、先生からもお任せで大

丈夫って言われてるから自由にやってくださ

いね」

「もし物品とか足りないものあったら言って

ください」

ヒロ田「わかりました」

2016年5月4日、エレンタールは900kcalを

1時間あたり90mlで摂取。

体にはモニター心電図がついていて、お尻の

ところにドレーンが1本(もちろんガーゼが

ついていてどうなっているかわからない)、

点滴はヘパリンが24時間つながっている。

そのほかエレンタールの900だけでは栄養が

足りないので、不足分を補う点滴もついてい

る。

飲み薬はセレコックスという痛み止めを朝夕

の2回。

それ以外にやることはない。

看護師さんも手術後6日目ともなれば出入り

が少なくなってくる。

それにゴールデンウィーク期間だ。

特にやることはない。

ただひたすら病院内の廊下を歩くだけ。

2016年5月5日。ストーマ手術後7日目も採血

がないだけで、ほぼ同じような行動パターン

で一日が終了。

そして2016年5月6日。ストーマ手術後8日目

の朝が来た。

「ヒロ田さん、おはようございます」

ヒロ田「あっ、おはようございます」

看護師「ごめんなさいね、ちょっと早いんで

すけど採血していきますね」

ヒロ田「あっ、わかりました」

眠い目をこすりながら時計を見てみると5時

30分だった。

ヒロ田「もう痛み止め無くなったんですけど、

飲まなくていいってことですか?」

看護師「そうですね、痛み止めはもう終わり

です」

「もし痛くなってきたら言ってくださいね」

ヒロ田「もう大丈夫だと思いますけど、万が

一、痛くなったら言いますね」

看護師「あとヘパリンの点滴は採血終わった

ら抜いていきますからー」

ヒロ田「あっ、もう大丈夫なんですか?」

看護師「うん、点滴は終わりですけど、その

代わり、リクシアナ錠っていう飲み薬を毎朝

1錠飲んでもらいます」

ヒロ田「あっ、じゃあ今日から飲んでいけば

いいですか?」

看護師「そうですね、今日の朝から飲んでい

ってください」

ヒロ田「わかりました」

今日はゴールデンウィーク明けの平日。

病院内も何となくバタバタしているようだっ

たが、ボクも忙しい日になる。

まず役所に電話をして障害者手帳をもらうため

の確認事項があるのと、陸運局に電話をして自

動車税の減免について確認したいことがある。

「ヒロ田さん、おはようございます。朝の回診

にきました」

ヒロ田「あっ、おはようございます」

手術を担当してくれた本田先生が来た。

本田先生「どうですか?」

ヒロ田「お陰様で体調はすごくいいです」

「それで、3日の夜にIVHカテーテルの入って

る左側の肩に違和感を感じて、感染する前触

れだと思い無理言って抜いてもらったんです」

本田先生「そうみたいですね。順調にいって

るので問題ないと思います」

「じゃあちょっと今日はお腹のホチキスの針

を抜いていきますね」

そういって手術したお腹を見て、傷口についてい

るホチキスの針を抜いていく。

ホチキスの針と聞くと痛そうなイメージだが、こ

れがまったく痛くない。

本田先生「じゃあヒロ田さんお尻の傷口も

見せてもらっていいですか?」

ヒロ田「わかりました」

ボクは横向きになる。

本田先生「問題ないですね」

「じゃあ、お尻のほうのドレーンも今抜いて

いきますね」

ヒロ田「あっ、そうなんですか。わかりまし

た。お願いします」

本田先生「よし、これで大丈夫です」

ヒロ田「あっ、先生、今抜いたとこは何もし

なくて大丈夫なんですか?」

本田先生「はい、テープ貼ってますけど、取

れたら取れたで問題ないですからー」

ヒロ田「あっ、そうなんですね。何か不思議

です」

本田先生「あと今日からシャワー浴びても大

丈夫ですからー」

ヒロ田「わかりました」

本田先生「あっ、あと心電図も外しちゃって

問題ないので外しますね」

ヒロ田「問あっ、そうなんですか?」

本田先生「特に問題なさそうなので外してし

まいましょう」

ヒロ田「一気に身軽になりました(笑)」

本田先生「そうですね(笑)」

心電図が外れ、ヘパリンの点滴が無くなる。

さらにお尻のドレーンも無くなった。

点滴の針は腕に残っているものの、24時間

ではなく、朝と夕方に500mlの点滴のみ。

エレンタールも日中から消灯までの時間で

行うので、夜中は何もついていない状態で

眠ることができるようになったのである。

ーつづくー

ヒロ田

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