第15話 栄養療法のイメトレ
辛い検査だと思っていた注腸バリウム、胃カメラの検査が終わり、のんびりしたいところだったがのんびりもできない。なぜならボクは膝と踝の関節痛に、腫れあがって熱ももっていたため歩くのがやっとだったのだ。さらに、膝と踝の痛みが取れなければ栄養療法がスタートできないとのことだった。
辛い検査だと思っていた注腸バリウム、胃カメラの検査が終わり、のんびりしたいところだったがのんびりもできない。なぜならボクは膝と踝の関節痛に、腫れあがって熱ももっていたため歩くのがやっとだったのだ。さらに、膝と踝の痛みが取れなければ栄養療法がスタートできないとのことだった。
人生二度目の胃カメラの日がやってきた。テレビを見て待っているが、ただテレビがついているだけの状態だ。いつ呼ばれるのか…と落ち着かない。しかも初めてやった胃カメラが苦しかった。あれが再び…と思うと憂鬱だ。。。そしてボクは検査室へと呼ばれた。
女性医師から「クローン病は食べれる病気だと思わないほうがいい」と言われたボクは、次の日の胃カメラ検査を考えていただけで暗い気持ちになっていたのに、女性医師に言われたその一言が輪をかけてボクの気持ちを暗くした。しかし、数時間後ボクは暗い気持ちから明るい気持ちへと変わっていったのである。
注腸バリウムが終わり、ホッとしたボクはスッキリした気持ちで病室へ戻った。『これでのんびりできる』と思っていたのだが、、、。なんとバリウムを出すための下剤が待っていた。下剤に始まり下剤に終わる。。。だ。一気に暗い気持ちになった。
入院してホッとしたのも束の間。入院翌日からしばらくは検査が続く。その中でも嫌だなと思っていた検査が注腸バリウム。口から飲むのも嫌だっていう人がいるのに、お尻からバリウム入れるってどうなんだ…?そう思っていたからだ。よりによってその検査が一番最初の検査だった。
入院3日前、膝と足首にも痛みが出てきた。エレンタールを飲むこともできず、カロリー摂取できないことが原因だろうか。。。体力が一気になくなってきた。この頃は、入院まであと3日というのがとても長く感じた。なぜ1週間後と言わず3日後に入院すると言わなかったのかと後悔したものだ。
大腸カメラの結果、クローン病と診断されたボクは、その日から絶食を告げられた。絶食と言われても正直あまり落ち込むことがなかった。もともと食に欲求がなかったからか、体調不良だったからかわからないが…。しかし、ある看板が目に飛び込んできた。
ボクは、痔ろうからクローン病の疑いがかかり、初めての大腸内視鏡検査を受けた。検査は寝てやれたこともあり、苦痛なく終わることができた。そしていよいよ結果だ。カメラを入れる前から寝ていたボクは、大腸の状態を見ていない。どういう診断になるのか…
肛門科からの紹介で消化器内科を受診した。95%クローン病の疑いとのことで肛門科の医師に言われたが、消化器内科で大腸内視鏡検査を受けなければいけなくなった。初めての検査というのは不安なものだ。できれば受けたくなかったが、そうもいかないようだ。
ボクは肛門周囲膿瘍のために肛門科を受診。普通の人の痔ろうとは違うと医師の見解。もしかしたらクローン病かもしれない…と。大腸に20~30cmカメラを入れて見てみようということになった。結果は95%クローン病だと思うとのことで、消化器内科のある病院を紹介される。