ヒロ田のクローン病とストーマの世界 | ページ 18 | 泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生

えっ?睾丸のとこの痔ろうから便が出るの?

ボクの痔ろうはどんどん進んでいく。睾丸付近にできた痔ろうも、次に睾丸付近ではなく【睾丸】の場所に膿が溜まるようになってきた。前から気になっていた尿道も近くなってきた。尿道とつながるのではないか?もしくは睾丸とつながるのか…?

睾丸付近の膿は膨れ上がり破れて自然排膿した

睾丸付近に溜まった膿は、膨れ上がり赤くなっている。『このまま勝手に破れてくれたら楽になるんだけど…』そう思っているのだが中々破れることは無い。睾丸付近だから覗き込めば膨れ上がっているのが目視できる。どんどん膨れ上がり皮膚の赤身は増してきた。

肛門付近ではなく睾丸付近にも膿が溜まってきた

ボクの体調不良は決まって痔ろうの悪化から始まる。膿が溜まり、切開していれば切開しているところから膿の排出はあるのだが、切開されていないところに溜まると痛みが出てきて切開が必要になる。そんなある時、睾丸付近にも膿が溜まってきた。

えっ?痔ろうからおならも便も出てくるのか…

クローン病の症状は、下痢、微熱、倦怠感、貧血…など基本的に同じような症状があったとしても、人それぞれ違う症状で苦しんだりする。主に腹痛で苦しむ人が多かったり、痔ろうで苦しんだり、またはその両方だったり…。ボクは腹痛は無く痔ろうで苦しんだ。

第59話 手術後5日目に玉子と穴子のお寿司を食す

一泊二日で実家に行ってきたボクの次の予定は、入院中にお見舞いに来てくれた叔母の家に行くことだった。社会人になってから、いとことも会う機会が無かったため、この日、久々に再会する。しかし手術後なのであまり無理しないよう短時間で帰ってくる予定だった。

第58話 両親と大晦日を過ごし鍋や茶わん蒸しを食す

大晦日は実家で過ごすことにした。手術が終わって年内に退院できるとわかってから、『今年の年越しは実家で両親と過ごそう』そう決めていた。クローン病になってもあまり思ってはいなかったのだが、手術したからか急に母親の手料理を食べたくなったのだ。

第57話 離れて住んでいる母親の料理が食べたくなった

手術後、いや手術をするために入院した時から、ボクは離れて暮らす母親の料理が食べてくなっていた。『食べれるのが当たり前』と思っていた時、食べることへの感謝の気持ちが少なかったボクは、手術することになって食べれることへの感謝の気持ちが強くなったのだ。

第56話 手術後初めての食事は退院後の自宅で食す

あと2時間後には迎えが来る。病室を片付けなければいけない。けれど面倒でなかなか進まない。テレビを見ながらどうにか片付けをした。退院してからは『ご飯を食べてみる』と決めていた。頭の中は食べ物のことでいっぱいだ。自宅に着いてボクは早速パソコンを立ち上げた。

第55話 退院日~頭の中は不安と食べ物のことばかり

12月28日の朝を迎えた。今日は退院日だ。手術して何とか年末までに退院できるようになった。嬉しい気持ちと年末年始は病院が休みになるため、不安な気持ちが入り交じる。迎えに来てもらえるのは夕方だ。それまでボクは今までと同じように生活しようと考えた。

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