第64話 Gキャップと鍼治療そして同時期に肺炎も発症
整体をするつもりで整骨院に行ったのだが、鍼治療を勧めてきたので(鍼のほうが自信あったのか?)5回の無料モニターを鍼で行うことになった。『鍼で体調良くなるのか…?』半信半疑に思いながらも鍼で体調が良くなるならこんな嬉しいことはない。
泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生
整体をするつもりで整骨院に行ったのだが、鍼治療を勧めてきたので(鍼のほうが自信あったのか?)5回の無料モニターを鍼で行うことになった。『鍼で体調良くなるのか…?』半信半疑に思いながらも鍼で体調が良くなるならこんな嬉しいことはない。
Gキャップ(顆粒球除去療法)当日、ボクは指示のあった通り30分前にユーパッチテープ(麻酔作用のあるテープ)を両肘の太い血管の箇所に貼り、人工透析室に向かった。少し予定の時間より早めに着いてしまったため、Gキャップの準備ができていなく、しばらく待合室で待つことになった。
インフルエンザを発症したことにより、再びクローン病が悪化したボクは、ヒュミラ(アダリムマブ)をやっていくことになる。結果的に、そのヒュミラも中止することになった。理由は大腸に少し狭窄ができてきたからだ。
インフルエンザの予防接種を受けたボクは、インフルエンザになることはないと思っていた。しかし検査の結果はインフルエンザA型だった。このインフルエンザを機にボクはクローン病が悪化していったのである。お腹が下り痔ろうも悪化してきた。
大腸バイパス手術が終わり、退院二週間後に外科医の診察があった。傷口の確認をして特に問題が無く、その後は消化器内科の主治医の診察を毎月1回行くことになる。手術から1年経過した頃、世間ではインフルエンザが流行ってきた。ボクはこのままの状態をキープするため予防接種を受ける。
クローン病になって特に意識したのはトイレの場所だ。尿意も便意も以前はある程度の我慢はできた。しかしクローン病になってお腹が下るようになると、我慢にも限界がある。そこでボクは外出する前にトイレのある場所をチェックするようにした。
一泊二日で実家に行ってきたボクの次の予定は、入院中にお見舞いに来てくれた叔母の家に行くことだった。社会人になってから、いとことも会う機会が無かったため、この日、久々に再会する。しかし手術後なのであまり無理しないよう短時間で帰ってくる予定だった。
大晦日は実家で過ごすことにした。手術が終わって年内に退院できるとわかってから、『今年の年越しは実家で両親と過ごそう』そう決めていた。クローン病になってもあまり思ってはいなかったのだが、手術したからか急に母親の手料理を食べたくなったのだ。
手術後、いや手術をするために入院した時から、ボクは離れて暮らす母親の料理が食べてくなっていた。『食べれるのが当たり前』と思っていた時、食べることへの感謝の気持ちが少なかったボクは、手術することになって食べれることへの感謝の気持ちが強くなったのだ。
あと2時間後には迎えが来る。病室を片付けなければいけない。けれど面倒でなかなか進まない。テレビを見ながらどうにか片付けをした。退院してからは『ご飯を食べてみる』と決めていた。頭の中は食べ物のことでいっぱいだ。自宅に着いてボクは早速パソコンを立ち上げた。