第184話 入院してから初めての食事が出てきた
「ヒロ田さん、今日担当です。よろしくお願いします!」医師の回診が終わって間もなく担当の看護師さんがやってきた。ヒロ田「あっ、よろしくお願いします」看護師「体調変わりないですか?」ヒロ田「すっかり良くなりました!」看護師「それは良かったです!それで今日からお食事開始なんですね」
「ヒロ田さん、今日担当です。よろしくお願いします!」医師の回診が終わって間もなく担当の看護師さんがやってきた。ヒロ田「あっ、よろしくお願いします」看護師「体調変わりないですか?」ヒロ田「すっかり良くなりました!」看護師「それは良かったです!それで今日からお食事開始なんですね」
2016年5月9日の朝が来た。ゴールデンウィークも終わり、この週から病院は通常業務となる。『退院はいつ頃になるかな…?』『早く退院予定聞きたいとこだけど、看護師さんに聞いてもわからないだろうし…』『外科の先生ではわからないだろうしな…』『内科に移動してから聞くしかないか…』
クローン病の患者さんが食事をとる場合、低脂肪、低残渣、高カロリーの食事を心がけたほうが良いのか?これには少し疑問がある。というのも、実際にボクは食べれるようになってから低脂肪、低残渣、高カロリーの食事を意識してとるように心掛けていたが、体調はそれに反して悪化していったからだ。
ストーマ交換が終わった後は久々のシャワーだ。『しかしお尻のとこにあったドレーン(管)を抜いたばかりだというのにシャワーって大丈夫なもんなのか…?』『まぁ、看護師さんや先生が言うんだから大丈夫なんだろうけど…』『そういえば手術前の打ち合わせでは肛門をくり抜いて…
「ヒロ田さん、今日からシャワー浴びれますけどどうします?」お尻のところに入ってたドレーンが抜け、シャワーOKになったため、看護師さんが聞いてきた。ヒロ田「入りたいですねー」「でも抜いたその日に入るって少し気になりますけどね…(苦笑)」
「ヒロ田さん、採血していきますね」2016年5月4日。ストーマ手術後6日目の朝がきた。時間は6時。昨日の夜はIVHカテーテルを抜去し、その後ぐっすり寝たからか5時に目が覚めた。だが、その後ウトウトしていたようだ…。
クローン病と診断された32歳の頃、正直食のことについて深く考えたことがなかった。例えば、野菜を多く食べたほうが良い。バランスよい食事を心がける…etc。親元を離れたのが15歳。15歳と言っても一人暮らしではなく、下宿生活だったので、三食きっちり食べていたし、週末は親のところへ帰るという生活を三年間送っていた。
「ヒロ田さん、すいません遅くなりました」先ほど病室を出ていった当直医が、別の医師を連れて病室に入ってきた。医師「カテーテルを抜去してほしいって聞いたんですけど…」ヒロ田「はい、そうです」「ちょっとこの感覚は前に感染した時の感覚と似てるんですよ」
「ヒロ田さん、おはようございます」2016年5月3日。ストーマ手術をしてから5日目の朝が来た。今日からゴールデンウィークの後半がスタートし、病院内はまたしても静かな雰囲気だ。
「ヒロ田さん、バッチリですね」初めて自身でストーマ装具の交換をし、それを見ていたWOCナースの林田さんがそう言ってくれた。WOC「もう、合格点つけて大丈夫です」ヒロ田「あっ、そうですか。ありがとうございます」